国力が弱まっているから…

#720
こんにちは、チャーリーです!
昨日のブログ(今後為替はどうなるんですか??)でここ最近為替についてよく聞かれると書きました。
昨日のブログでも書きましたが、私は将来的には為替は110円近辺まで戻ると思っています。
そう答えた時に30%くらいの人に「でも日本の国力が弱くなっているのでこのまま円安が続くんじゃないですか??」と言われます。
今回はそのことについて書いていきたいと思います。
国力=GDPだと考えて検証していきます。
以下の表はすべて各国政府がオフィシャルに発表している名目GDPです。
日本:内閣府
アメリカ:米商務省経済分析局
まずは日本のGDPの推移を調べていきます。
単位が大きいのでわかりにくくてすいません。
1994年度:511兆9550億円
2021年度:541兆5200億円
ということです。
私は過去に調べたことがあるので知っていましたが、名目GDPの推移を見てビックリした人もいるんじゃないでしょうか?
日本は失われた30年と言われているので全く経済成長していないと思われたかもしれませんが、GDP自体は微々たるものかもしれませんが伸びているんです。
コロナ前の2019年が日本のGDPは過去最高額なんです。
なので冒頭で書いたような「国力が落ちている」とか「国力が弱まっている」ということではありません。
次にアメリカの名目GDPの推移を調べてみます。
説明するまでもないと思います。
年々着実に名目GDPが伸びています。
1994年:7兆2870億ドル
2021年:23兆3150億ドル
今度は1994年を100として日米の名目GDPの推移を見てください。
月日が経てば経つほど差が開いていっています。
冒頭に書いたように「日本の国力が…」という理屈に当てはめて考えるとドル高になっているはずです。
為替は日本円と米ドルとのシーソーゲームになっているからです。
ドル高くなると円が安くなります。
1994年からドル高円安基調が続いているのか実際調べてみます。
今は急激に円安になっていますが、それまでは全くと言っていいくらい円安になっていません。
日本とアメリカの国力差は年々開き続きているのに、為替は年々円安になっていっていません。
このことから見ても「日本の国力が…」というのは為替相場を見る上では見当外れと言えます。
整理すると…
今回検証したように日本の国力がアメリカの国力と比べて弱くなると単純に円安になるということではありません。
ネットの情報やテレビのコメンテーターの意見に振り回されないようにしましょう。
今回のように実際調べたらすぐ答えが見い出せます!
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