円安は続くのか??

#559

こんにちは、チャーリーです!

2022年3月に入って為替が急激な円安になって戸惑っている人が多いと思います。

 

まずは為替の値動きを見てみます。

 

急激なドル高円安になっていることがわかります。

一時1ドル=131円まで円安になりました。

131円っていつぶりなのでしょうか…

 

遡って調べてみると、2002年4月以来になる約20年1ヶ月ぶりの円安水準まで円安になっています。

 

 

なんでこれだけ急激な円安になっているかというと、「中央銀行の金融政策の違い」が大きいです!

アメリカ:利上げ

日本:金融緩和継続

※ 日本は粘り強く緩和を継続するという姿勢です。

 

世界の投資マネーは相対的に金利が低いところ(国)から金利が高いところ(国)に流れるので、円からドルに投資マネーが流れた結果、ドル高円安になっています。

 

このドル高円安はいつまで続くのでしょうか??

円安になると輸入品が高くなって、家計に打撃を与えているので、これ以上円安にならないように政府・日銀が為替介入するんじゃないかと憶測が流れています。

 

そのヒントになることをIMF(国際通貨基金)アジア太平洋局のサンジャヤ・パンス副局長が日経新聞のインタビューで答えています。

2022年4月26日の日経新聞に載っています。

 

パンス副局長の発言

―為替介入について

「現時点で為替介入の必要はない」

―その理由について

「通貨を安定させるための介入は市場が無秩序になり始めた時に実施すべきだ。~(中略)~円相場は無秩序になっていないのだから安定させようとする必要はない」

―金融緩和政策は見直す必要はないか

「変更する必要はない。今後数ヵ月間は燃料費の上昇や昨年の携帯電話料金の引き下げの影響が消えることで、インフレ率が一時的に上昇するが、また下がると考える。2%の(物価上昇)目標を持続的に超えていくまでは金融政策の変更は勧めない」

 

 

このパンス副局長のインタビューでの発言を見る限りでは、この円安はなかなか収まらない可能性が高いです。

一番注目すべき点は、「日本は金融緩和政策を継続すべき」ということです。

アメリカは利上げ幅が何%になるかは別にして、今年のFOMCすべて利上げをする可能性が高いです。

可能性が高いどころか残りのFOMC全てで0.5%の利上げをする可能性すらあり得ます。

 

この金融政策の違いにより、ますます日米の金利差が開いてしまいます。

今の為替がどこまで織り込んでいるのかは正直わかりませんが、円安が収まりにくい状況が続くことは言えると思います。

 

 

整理すると…

IMFのパンス副局長の発言を鵜呑みにすると、日本のインフレは早晩収まるので金融緩和が続きます。

鵜呑みにしなくても日銀は金融緩和を粘り強く継続する姿勢をしめしているので、円安はなかなか収まらない可能性があります。

世界の主要国で日本だけ唯一金融緩和を続けていますが、変な弊害が出ないことを願います。

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