円安過ぎて米株が買えない…PART②
#827
こんにちは、チャーリーです!
1年半前にも似たようなことを書いたのですが、再度書きたいと思います。
私のお客様の中に「為替が円安過ぎてアメリカ株に投資できない」と言っている方がいらっしゃいます。
といっても1人しかいないですが…
でも同じ悩みでアメリカ株への投資を躊躇している人はいると思います。
つみたてNISAでインデックスファンドを買っている人は投資信託の基準価格(1口あたりの単価)が円表示なので為替のことが気になっている人はほぼいないと思いますが、アメリカの個別企業に投資する際はドル建てなので心理的影響は大きくなります。
今回は「為替が円安過ぎてアメリカ株に投資できない」という悩みは杞憂だということを書いていきます。
まずは為替の値動きを見てみます。
このチャートを見ると2022年3月から急激に円安に振れています。
これは2022年3月にアメリカが2018年12月以来となる利上げを行ったからです。
3年3ヵ月ぶりの利上げ。
次は長期金利と為替の値動きを見てみます。
円安が加速した2022年以降のチャートです。
全く同じ値動きはしていないですが、概ね連動していると言ってもいいと思います。
昨日のブログでも少し書きましたが、アメリカのインフレ率は低下傾向になるため2024年以降は利下げに動いて長期金利も下落傾向になると思っています。
長期金利が下落すれば為替はどうなりやすいかは想像できると思います。
今度はいよいよ株価と為替の値動きを比較してみたいと思います。
為替とS&P500を比較してみます。
パッと見で逆の動きをしていることがわかると思います。
為替が円安になればS&P500は下落しています。
これは前述の「長期金利が上昇=円安」ということから長期金利が高い時は株価は重くなるからです。
簡単にいうと、金利が高くなると株に投資するよりも、アメリカ国債で高い金利を受けっとった方がリスクが低く、リターンもそれなりに望めるからこういう値動きになりやすいんです。
為替と株価が逆の動きをしているので、大雑把に言うと為替水準なんか気にせずにいつ投資しても同じだとわかると思います。
円安=株安
円高=株高
でも細かく見ると「いつ投資しても同じではない」です!
2022年10月に1ドル150円になった時のS&P500は3,500ドル台まで下落していますが、今の相場はそんなことありません。
2023年11月7日時点
為替:1ドル150.40円
S&P500:4,378.38ドル
細かく比較すると為替が以前と同じ1ドル150円になっても株価はそんなに下がっていません。
これは企業利益(企業価値)が2022年と比べて増加しているからです。
為替とビザの方がわりやすいかも…
2022年10月時点と為替は150円と同じ水準になっていますが、株価は180ドルと240ドルなのでぜんぜん違います。
結論は為替なんか気にせず、早く投資した方がいいということです!
整理すると…
為替が円安だから…とか、株価が高くなったから…って言っている人はいつまでたっても投資できないと思います。
1つの悩みが解決したらまた違う悩みが出てくるので。
円安とか株が高くなったというのは、長い目で見たら誤差の範囲と思った方がいいと思います。
何も考えず投資して、その後はほったらかしにしておくのが資産拡大への近道ということを忘れたらいけないです。