テスラは今後どうなるのか??
#869
こんにちは、チャーリーです!
少し前のブログの中でバフェットとチャーリー・マンガーがやらないことを書きました。
覚えていますか??
2009年の「株主への手紙」に書いてある内容を再度抜粋します。
※ 以下で出てくるチャーリーとはチャーリー・マンガーのことで、私とはバフェットのことです。
“私たちがやらないこと”
チャーリーと私は、どんなにエキサイティングな製品であっても、将来性を評価できないようなビジネスは避けている。かつて、自動車(1910年)、航空機(1930年)、テレビ(1950年)といった産業が素晴らしい成長を遂げることを予見するのに優れた才能は必要なかった。しかし、当時の未来には、それらの産業に参入する企業のほとんどすべてを壊滅させるような競争力学も含まれていた。生き残った企業でさえ、血を流して去っていく傾向があった。
チャーリーと私がある業界の今後の劇的な成長をはっきりと見通せるからといって、競合他社が覇権を争う中で、その業界の利益率や資本収益率がどうなるかを判断できるわけではない。バークシャーでは、今後数十年の収益増がある程度予測できそうな事業にこだわる。
長いのでわかりづらいかもしれませんが、すごく大事なことを言っています。
それを踏まえた上で、2024年1月26日の日経新聞の記事を見てください。
画像引用元:日本経済新聞(2024年1月26日朝刊3面)
「株主への手紙」に当てはめて考えてみてください。
電気自動車業界が素晴らしい成長を遂げることを予見するのは簡単です!
しかし、参入企業を壊滅させるような競争力学も含まれることを忘れたらいけません。
テスラの2023年10月-12月期の業績内容は以下の通りでした。
営業利益
2022年10月-12月期:3,901百万ドル
2023年10月-12月期:2,064百万ドル
前年同期比:47.09%減
なんでこんなに減益になってしまったのかというと…
「株主への手紙」の言葉でいうと、競争力学が働いたということです。
その競争相手は中国企業です!
中国・比亜迪(BYD)社
BYD社とテスラのEV世界販売台数はこんな感じです。
画像引用元:日本経済新聞(2024年1月26日朝刊3面)
BYDに抜かれたというのは正直どうでもよくて、大事なことはこれだけ競争力学が働いているということです。
最終的には価格競争になってしまって、販売しても利益が思うように出なくなります。
このことって言われてみたら理解できますが、投資のこととなるとそのことを忘れてしまって投資する人がかなり多いです。
今後どうなるのかまったくわからないので避けた方が産業だと思います。
整理すると…
前回のブログを書いた後に、たまたまテスラの決算発表があったので取り上げてみました。
投資の世界でバフェットより成功した人がこの世の中にいないのでバフェットの考え方は覚えておいて損はないです。
バフェットは「わからないことには投資をしない」ことで有名ですが、まさしく今回みたいなケースがそういうことだと思います。