日銀が買っているETFは儲かっているのか??

#142

こんにちは、チャーリーです!

2020年11月17日の日経平均株価が26,014.62円で終わって、1991年5月14日以来29年半ぶりに26,000円を越えました。

 

これはコロナウィルスのワクチンが開発されたことと、中央銀行による金融緩和策がもたらさせた結果だと思います。

日銀はコロナウィルス感染が拡大してきた2020年3月16日に、ETF(上場投資信託)とREIT(不動産投資信託)の買付額をそれぞれ2倍に増やしました。

 

買付金額を増やした金額

ETF : 年間6兆円→年間12兆円を上限に購入する

REIT : 年間900億円→年間1800億円を上限に購入する

 

 

ここで興味が沸いてきたことは、日銀は3月4月の株価が安い時期に大量に買っていて、尚且つ日経平均株価が29年半ぶりの高値まで上がっているので、どれくらい儲かっているんだろうということです。

 

日銀は上場しているので決算を公表しているので、財務諸表を調べてみました!

最新版が2020年9月末なので、以下の数字はその時点での数字です。

データ元:日本銀行のホームページ

 

結論(いくら儲かっているのか)

評価益

ETF : 5兆8469億円

REIT : 745億円

 

この数字だけ見ると金額が大きすぎて想像しにくいので、次に何%儲かっているのかを見てみます。

 

 

 

ETFの評価益が18.97倍になっているので、3月の下がった時点でのETF買い増し作戦は大成功だったということになります。

REITはうーんって感じですけど…

 

日銀は運用資産の大部分を日本資産で運用していることを考えると今のところはうまくいっていると思います。株価の推移、評価益の状況を見れば日銀が行っている金融緩和の成果が出ているんだと思われます。

ただ、2020年9月末時点で40兆円分も保有しているETFをいつかは売却する日が間違いなくきます。未来永劫、金融緩和を続けるわけがないので。

 

 

ちなみに2019年度1年間のにおける1日当たりの平均売買代金が3.0兆円なんです。

→これは日銀の話ではなくて、市場全体の話です!(投資家全員の合算した金額です)

しかもこれは東証一部・二部、マザーズ、ジャスダックにおける普通株・EFTを全て合算した金額です。仮にこの数字で計算しても、相場を崩さずに40兆円を売り抜けるのは至難の業です。

 

 

整理すると…

今のところ日銀の金融緩和の一環でETFを買っていることが成功ていることがわかりました。ただ、残高は少なくと毎年6兆円ずつは必ず増えていきます(6兆円を下限に買っているので)。

あと何年間ETFを買い続けるのかはわかりませんが、個人的にはアメリカのFRBが2023年の年末まではゼロ金利政策を継続すると表明していることを考えると、アメリカの意向を無視して日本だけ金融緩和を解除できないので日銀はETFを2023年の年末までは買い続ける可能性が大だと思います。

単純計算であと18兆円以上はETFの残高が増えます。出口戦略どうするの…

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