忖度なしのアメリカ
#784
こんにちは、チャーリーです!
アメリカ人が忖度しないのはなんとなくの想像で知っていたつもりですが、まさここまでとは思いませんでしたwww
それは2023年3月3日の日経新聞に載っていました。
画像引用元:日本経済新聞(2023年3月3日朝刊11面)
どういう記事かというと…
企業年金運用においてESG(環境・社会性・企業統治)に考慮した投資判断を下すのを禁じる決議案が出されていました。
まずこの時点で日本だったら大炎上していると思います。
議決案が出されただけに留まりません。
下院(日本でいうと衆議院)でも上院(日本でいうと参議院)でも過半数以上を獲得して可決したんです。
もう一度書きます。
企業年金運用でESGを考慮した投資判断を下すことを禁止する議決案が可決したんです。
そもそもなぜそういう議決案が出されたのかというと…
理由はすごく単純です!
「儲からないから」
企業年金の運用者は年金受給者(退職金受給者)の利益を最優先しないといけない「受託者責任」を負っています。
ESGに考慮して投資していたら、その受託者責任を果たすことができないということです。
下院・上院で可決されてしまいましたが、バイデン大統領は拒否権を行使するみたいですが…
でも投資家目線で冷静に考えると、これだからアメリカへの投資が有効的なんだと思います。
これは私の100%妄想ですが、日本では社会に忖度しまくるのでこういう動きは絶対にありえません。
逆に言うと、日本は社会に忖度して儲かりもしない投資先に投資し続けるということになります。
自分が将来受け取る企業年金が投資がうまくいかなかなくて、損していたらどう思いますか??
この場合だと実際は企業が補填しますが、補填するお金も空から降ってくるわけではありません。
わかりやすくいうと、もっと給料・賞与をたくさん出せるのに、その原資を企業年金を補填するお金に充てているということです。
株主目線でも補填にお金を回すんなら配当金を少しでも多く出してくれよって思います。
最後にESGに考慮したら本当に年金受給者の利益を損ねてしまうのかを見て終わりにしたいと思います。
ファンド名にESGと付くファンド(投資信託)の中で一番純資産残高(運用資産)が多い銘柄を調べます。
設定日(運用が開始した日)からの比較です。
わかりやすいように市場平均であるS&P500のインデックスファンドと比較しましたが、どうですか??
これがESGを考慮した時の投資成果です。
整理すると…
ハッキリと書いておきますが、ESG自体を否定しているわけではありません。
あくまで投資するときに投資家が儲かりやすいのか、儲かりにくいのかという話です。
改めて思いますが、アメリカという国は今回書いたようなことを忖度せず発言・行動できるので良いとか悪いとかの話ではなく、すごい国だなと思いました。
また、株主利益を重視してくれる国なので、そういう観点から見てもやっぱりアメリカに投資した方がいいと感じました。