ESGの闇…
#118
こんにちは、チャーリーです!
ESGに関して過去ブログ(注目されているESG投資はどうなのか??)、(これぞ本質!! ESG投資の考え方)で書いてきましたが、追加で違う視点から書いていきたいと思います。
ESG投資が人気過ぎて、ほぼ毎日のように日経新聞にESGのことが載っています。
2020年11月3日の日経新聞朝刊の9面と17面におもしろいことが書いてあったので紹介します。
ただ過去ブログ同様、今回もESG投資に対してネガティブな内容です。
まずは9面の記事に載っている表から見てください。
この株主提案への賛成とはどういうことかというと…
他の株主からの環境を中心とするESGの向上につながる株主提案に対して運用大手が賛成しているかどうかという比率のことです。
この比率が低いということは、環境を中心とするESG向上に対する株主提案に対して賛成していないということです。
9面の記事はこれだけでは終わらないんです!
米民主党議員5人がこの賛成比率が低いブラックロック(資産運用額が1番多い)社に対して、「企業寄りの姿勢を続けている」と指摘する書簡を送ったと書いてあります。
私の意見としては「ほっとけよ!」です。
ブラックロックに限らず、バンガードやJPモルガンなどが賛成比率が低い理由は、単純に賛成することが投資家の利益につながらないと判断しているからです!!
環境に配慮している=企業利益(企業価値)が上昇するとは限らないからです。
環境に配慮すること自体に反対しているんじゃないんです。
運用会社としては投資家の利益を最優先すべきであって、リターンを無視するわけにはいかないんです。
それにも関わらず民主党議員によるブラックロックに対する指摘は干渉しすぎだと思います。なので「ほっとけよ!」なんです。
また同じ日の日経新聞17面(一目均衡)には、別の視点でESG投資について書かれいます。
書かれている記事をそのまま引用すると…
「経済協力開発機構(OECD)の9月の報告では、E(環境)スコアが高いほどCO₂排出量が多いという皮肉な例もある。これでは投資家が正しくESG銘柄を選択できたか確信を持てない」
※ 意訳すると、環境に配慮している企業を後押しするほど、CO₂排出量が増えているケースがあるということです。
日本で起きている例を挙げると…
長くなるので多くは書かないですけど、高速道路を走っていたらこういう山の斜面に太陽光発電があるのを見たことがある人も多いと思います。
太陽光発電を設置するために、森林を伐採したら意味ないじゃん…泣
森林を伐採して太陽光発電を設置したことにより、大雨の時に地滑りしやすくなって、写真みたいな結果になった。
※ 急斜面に作るのは、単純に土地代が安いからです。
整理すると…
まずは政治家が運用会社に対して運用方針を指摘するのは大きく間違っていると思います。企業に対して「もっと環境に配慮しろ」と指摘するんならまだ話はわりますが…
過去ブログの(注目されているESG投資はどうなのか??)にも書きましたが、過去の実績を見るとESG投資は市場平均である日経平均株価やS&P500よりもパフォーマンスはかなり悪いことを考えると、やっぱり私は投資という視点であればESG重視の投資はすべきではないと思います。