2024年2月の米雇用統計

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こんにちは、チャーリーです!

2024年3月8日に米労働省労働統計局が発表したアメリカの雇用統計について書きます。

雇用統計とは

失業率・就業者数・平均時給などが発表されます。

米労働省労働統計局が毎月第一金曜日に発表しています。

 

 

まずは発表された2023年3月の米雇用統計を書いていきます。

・就業者数(非農業部門):前月比27万5,000人増加

 事前予想は20万人増加

・失業率:3.9%

 事前予想は3.7%

・平均時給:前月比0.1%増

 事前予想は0.2%増加

 

この雇用統計について2024年3月10日の日本経済新聞朝刊5面におもしろいことが書かれていましたので紹介します。

毎月毎月就業者数が20万人近くも増えているのは「移民の労働力」が要因の1つになっていると書いてあります。

ここまでは想像はあんまり難しくはないですが、興味深かったのはこの次です。

「(移民は)2月単月で127万人も増えた」

「米国生まれは116万人減った」

 

アメリカはイメージ通り移民だけで人口が増えていることがわかります。

アメリカも移民なしでは人口が増えないということです。

移民を積極的に入れない日本が人口減少になっているのも仕方がないと思います。

 

余談ですが、セミナーをしていると「日本は人口が減っていくので移民を受け入れるしかないんですか??」とよく質問されます。

移民を受け入れるには相当の覚悟が必要だと思っています。

治安の話ではありません。

 

日本より所得が低い国の人が移民として日本にやってくると、当然安い賃金でも働いてくれます。

経営者の立場で考えると、安い賃金で働いてくれる方がいいので賃金が高い日本人ではなく、賃金が安い移民できた人を採用するようになります。

そうすると日本人の所得は上がらないどころか、どんどん下がっていく可能性が出てきます。

それでも移民を受け入れる覚悟が日本国民にあるのかどうなのか…

 

 

話を日経新聞に戻します。

さらにこうとも書いてあります。

コロナ流行前の2019年12月以降、移民を示す「米国に居住しているが、出生時に米国市民ではなかった労働力人口」は2024年2月までに合計444万人増えていて、2019年12月以前も含めると3,252万人になっています。

つくづくアメリカは移民の国だなと感じます。

 

 

その移民に支えられている就業者の推移を見てください。

 

コロナ流行前の非農業部門の就業者数よりも550万人も増えています。

日本のデータを調べていないので精緻にはわかりませんが、日本はたぶんですがこんなには回復していないと勝手に想像します。

 

最後に失業率を調べて終わりにします。

少し失業率が上がっていますが、歴史的に見れば失業率はかなり低い水準なので何も問題ありません。

しかも25歳~54歳の労働参加率が83.5%と高水準になっているらしいです。

 

 

整理すると…

アメリカの労働市場を見ると移民に支えられていることがわかります。

2024年3月10日の日経新聞の内容はいろいろ考えさせられる内容でした。

アメリカがどうとかではなく、日本のことを考えると。

アメリカの労働市場は堅調なので心配ないです。

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