2023年11月の米雇用統計
#849
こんにちは、チャーリーです!
久しぶりに「米雇用統計」のことを書こうと思います。
前回書いたのが2023年3月の雇用統計の内容だったので8ヶ月ぶりです。
ブログ休載中も新聞では確認していたのですが、過去からの流れを確認していなかったのでどうなっているのか楽しみです。
雇用統計とは
失業率・就業者数・平均時給などが発表されます。
米労働省労働統計局が毎月第一金曜日に発表しています。
まずは発表された2023年3月の米雇用統計を書いていきます。
・就業者数(非農業部門):前月比19万9,000人増加
→ 事前予想は18万5,000人増加
・失業率:3.7%
→ 事前予想は3.9%
・平均時給:前月比0.4%増
→ 事前予想は0.3%増加
今までの推移を見てみます。
やっぱりアメリカの労働市場は堅調そのものです!
コロナ前のピークだった2020年2月と比べても471万人も就業者数が増えています。
画像引用元:米労働省労働統計局
失業率は落ち着いて推移しています。
FRBは失業率が悪化してでもインフレを抑え込むために利上げを積極的に行うと言っていましたが、利上げを行っても失業率は悪化していません。
アメリカ経済がそれだけ堅調ということだと思います。
アメリカの完全雇用の目安は失業率4.0%と言われているので、3.7%だと完全雇用状態ということです。
完全雇用とは
賃金水準や労働環境に不満があって転職する人が一時的に失業することを除いて、労働意思と能力がある人がすべて働いている状態のことです。
労働意思がある人が全員働いていたとしても、転職活動する人が一定数いるので失業率が0.0%になることはありません
アメリカ経済が堅調だからこそ、インフレが再燃する可能性があり、利下げに踏み切れなくなるというマイナスの側面もありますが…
どの業種の就業者数が増えて先月より19.9万人増加したかというと…
医療分野:7.7万人増加
政府分野:4.9万人増加
製造業:2.8万人増加
→ 自動車産業のストライキが終わったことによる増加
レジャー・ホスピタリティ分野:4万人
大きく増加したした業界は上記の通りです。
最後にインフレが今後どうなるかのカギになる「平均時給」を調べて終わりにしたいと思います。
この「平均時給」が落ち着いてこない限りインフレが収まらないとFRBは考えています。
それにしてもアメリカの時給(金額)の推移を見ると羨ましいとしか言えないです。
整理すると…
アメリカの雇用状況は衰えることを知らないです。
時給も上がり続けています。
アメリカは積極的に利上げを行っても雇用状況が堅調ですが、日本はいったいどうなるんでしょうか??
利上げを行ったら円高に振れ、輸出企業は業績が悪化し、経済・雇用状況はメタメタになるんじゃないでしょうか…