アメリカの雇用状況は回復してきているのか??
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こんにちは、チャーリーです!
日本以外の国ではコロナウイルスのワクチン接種がどんどん進んでいますが、ワクチン接種により雇用状況が改善してきているというニュースを見たので、実際はどうなのかを調べてみたいと思います。
アメリカは毎月第一金曜日に米労働省が雇用統計(季節調整済み)を発表しているので、そのデータに基づいて調べていきます。
以下の表は全て、米労働省労働統計局の発表しているデータを基に作成しています。
米労働統計局が発表しているデータはこちら
2020年1月からの失業率の推移
2020年4月をピークにして、その後は毎月徐々に失業率が改善してきているのがわかります。
次に非農業部門の雇用者数推移を調べていきます。
就業者数も少しずつですが増えてきているのがわかります!
最後に就業者数の増減を見ていきたいと思います。
2021年3月は91.6万人の就業者数が増えていることを考えるとワクチン接種の効果が出てきていると見てもいいような気がします…
もっと詳細に見てみると…
コロナウイルスで一番影響を受けた業種を見てみたいと思います。
2021年3月(前月比)の就業者増加人数
・フードサービス、飲食:17.6万人増加
・娯楽・レクリエーション:6.4万人増加
・宿泊施設:4万人増加
※ 2020年2月と比べると、この業種における就業者数はまだ18.5%減少しています。
この業種の就業者数がコロナ前の水準まで増えないと失業率も完全雇用状態にはならないです。
→完全雇用とは、明確な定義はありませんが、アメリカの場合は失業率が3%半ばになるのが1つのメドだと思います。
ここで前回のブログ(量的緩和が終わると株価は下がってしまうのか??)で書いたFRB(アメリカの中央銀行)が量的緩和をいつまで続けるのかを再度考えてみたいと思います。
FRBが公言していること
・「完全雇用」と「物価安定」に十分に近づくまでは量的緩和を続けると言っています。
・ゼロ金利政策は少なくとも2023年の年末までは継続する
昨日のブログでは量的緩和が終了したり、ゼロ金利が解除されると一時的に株価は下がりますが、時間と共に株価は上昇基調に転じてくると書きました!
ただ、雇用統計(失業率)を注視していれば一時的に株価が下がる時に心の準備ができるので狼狽売りせずに済みます。
整理すると…
アメリカの雇用状況は徐々に回復してきているし、ワクチン接種によって回復ペースが早くなっていることが今回調べてわかりました。
雇用状況がコロナ前まで回復すると、当然FRBは量的緩和を終了させたり、景気が回復してくるとゼロ金利まで解除しますが、その時の株価の下落に慌てないように雇用統計を見ておいて心の準備をしておくことが長期投資を実現する上ですごく重要なことです!