新興国投資ってあり??
#752
こんにちは、チャーリーです!
ついこの前のブログでも書きましたが、ある会合に参加したときに、YouTubeで「アメリカ株が上がらない時は新興国が上がる」と聞いたのでベトナム株に投資しているという人と知り合いました。
たしかにそのことを言っているYouTuberを私も知っています。
私なりの考えを書いていきたいと思います。
前回の新興国株ブームは2000年代初頭にありました。
BRICs(ブリックス)相場って覚えていないですか?
BRICsとは、ブラジル・ロシア・インド・中国の頭文字を取った言葉です。
そのBRICs相場を振り返って検証していきたいと思います。
インド株価指数で検証します。
上記したBRICs相場では
2004年9月30日:5,583.61ポイント
2008年1月7日:21,206.77ポイント
上昇率:3.79倍上昇
たしかにたった3年3ヶ月の間に平均株価が3.79倍になっているのですごい上昇率です。
しかも同じ期間のS&P500は24%しか上がっていないので、YouTuberが言っている通りです。
次に2004年~現在までの上昇率を計算してみます。
2004年9月30日~2023年1月18日
2004年9月30日:5,583.61ポイント
2023年1月18日:60,858.43ポイント
上昇率:10.89倍上昇
10倍ってすごいです…
このインドの株価指数(平均株価)の上昇率を確認した上で今度は2004年からインド株に投資していた投資信託の推移を見てください。
商品名「イーストスプリング・インド株式オープン」です。
投資信託は設定日には必ず10,000円からスタートします。
BRICs相場のピークが32,521円なので3.25倍になっています。
インドの株価指数と比べると誤差の範囲と言ってもいいと思います。
問題は2004年9月30日から現在までの推移です。
再度「イーストスプリング・インド株式オープン」の推移を見てください。
現在の基準価格が46,151円なんです。
ということは10,000円からスタートして、現在が46,151円なので4.61倍になったということです。
???
不思議に思わないですか??
インドの株価指数は2004年から10.89倍になっているのに、投資信託は4.61倍にしかなっていません。
この差が何かというと…
「為替で損した」
インドルピーと日本円の為替相場を見てください。
半値まではなっていないですが、かなりインドルピーが下落していることがわかります。
※ BRICs相場のピークからは半値になっていますが…
株価がどれだけ上昇しても為替で損してしまったら当然儲かりにくくなります。
この「為替変動」を考慮して投資しないといけません。
為替の変動幅が大きいので私は単純にリスクが大きすぎて投資対象には入らないです。
整理すると…
YouTuberの言う通り新興国株相場が到来したとしても要注意です。
株価は上がると思いますが、為替で損したらその分だけ資産拡大が望めなくなります。
私が言いたいことは「そんな難しいことを考えないといけないくらいならアメリカ株で十分」ということです。
シンプルイズベスト!