新興国投資について

#620

こんにちは、チャーリーです!

投資先を考える時に選択肢の1つによく挙がるのが「新興国投資」です。

営業員から新興国投資を勧められた人も少なくないと思います。

 

「○○(国名)は日本の昭和30年~40年代の高成長期と生活水準が似ているからこれから株価が上がる」

テレビ、経済雑誌、営業員からこの文言を聞いたことがあると思います。

 

これって正しいんでしょうか??

私はちょっと引っかかるところがあります。

今回はそのことを考えていきたいと思います。

 

まずは日本の昭和30年代~40年代の株価推移を調べてみます。

 

昭和30年(1955年)の361.10円からかなり上がっていることがわかります。

昭和48年(1973年)の高値まで14.8倍

昭和49年(1974年)の年末まで10.5倍

 

 

「○○(国名)は日本の昭和30年~40年代の高成長期と生活水準が似ているからこれから株価が上がる」のどこに引っかかるかというと、「生活水準」というところです!

生活水準じゃなく経済水準でも同じことです。

 

ご幣を恐れず言うと、私には貧しいかった状態から生活水準がよくなったから株価が上がったという風に聞こえるんです。

1956年に経済白書が「もはや戦後ではない」と発表したり、1950年代後半(昭和30年頃)から家電の三種の神器である白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫が家庭に普及していって生活水準が大きく変わったっていうのもあると思いますが…

 

ただ、うまく伝わるかどうかはわからないですが、貧しかった状態から生活水準が良くなったから株価が上がったというのは微妙に違うと思ってます。

たぶん平成に入ってから日本の株価がずっと低迷しているので、生活水準と株価を結び付けた見方になってしまったんだと思います。

 

決して生活水準と株価が全く関係ないというわけではありません!

でも生活水準と株価が連動するのであれば、アメリカの右肩上がりの株価推移を説明できないんです。

間違いなく、アメリカは日本より生活水準が高いです!

1人当たりのGDP(2020年)

日本:39,990ドル

アメリカ:63,123ドル

 

 

生活水準を投資判断にしたらいけないって…じゃー何を見て投資判断を下せばいいのか??

それは人口動態です!!

 

日本の昭和30年(1955年)~昭和40年代(1974年まで)の人口推移を調べてみます。

人口は総務省統計局から調べました。

 

生活水準じゃなくて、人口が増えているかどうかが最大のポイントです!

  

 

 

整理すると…

今回書いた内容は微妙な違いの話ですが、この微妙な違いを理解していないとどこかで失敗してしまいます。

仮にインド、インドネシアなどの新興国に投資したとしても、株価が思ったより上がらなかったり、下がった時に間違って投資を離脱してしまう可能性が出てきます。

もっというと、せっかくアメリカ株に投資しても同じく途中離脱する危険性があります。

ちなみに人口と連動するのは、株式と不動産だけです!

為替や債券は全く関係ないので気を付けてください。

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