材料株に手を出すとどうなるのか??
#364
こんにちは、チャーリーです!
2ヵ月前にエーザイのことを書いたのを覚えていますか??
その記事に何を書いたかというと…
① エーザイとバイオジェンがアルツハイマー病治療薬「アデュカヌマブ:Aduhelm」を開発して、それが米食品医療薬品局(FDA)から承認された。
② それを受けてエーザイ株が半年で97%上昇した。
③ ただ似た事例で、過去に小野薬品工業がオプジーボというがん治療薬を開発して、その材料で株価が3.2倍まで上がったが、その後は薬価引き下げがあり株価が大きく下がった。
④ 材料株に飛び乗って儲けるやり方はすごく難しく、難易度が高い。
大雑把に言えば上記のことを書きました。
詳細は(要注意!? エーザイの株価上昇を見て思い出したこと)を参照してください。
今回は、その後のエーザイがどうなっているのか??を書いていきたいと思います。
結論から書きます。
画期的な新薬開発で半月で63.97%も上昇した後、高値から29.54%下落しています。
7,751円(6月7日)→ 12,710円(6月22日): 63.97%の上昇
12,710円(6月22日)→ 8,955円(8月30日): 29.54%の下落
なぜこんなことになったかというと…
米食品医薬品局(FDA)により新薬として認可されましたが、そのFDAの最高責任者であるジャネット・ウッドコック氏が認可過程が適切だったかどうかを調査するように保険福祉省の監督部門である監察総監室(OIG)に要請したんです。
米食品医薬品局(FDA)の最高責任者であるジャネット・ウッドコック氏が調査を依頼した背景には、同薬に対する反対意見が多数だったにもかかわらず、認可したからです。
前回の(要注意!? エーザイの株価上昇を見て思い出したこと)でも書きましたが、小野薬品工業ががん治療薬オプジーボを材料に株価が大きく上昇したときと似たり寄ったりの結果になっています。
結局、材料株の末路はこんな感じになってしまうんです!
まだ、エーザイ株を信じて保有し続けている人も中にはいるかもしれません。
エーザイ株が下がっているタイミングで買いに向かう人もいるかもしれません。
そういう人には止めておいた方がいいとハッキリ言っておきます。
半か丁かを賭けるゲームをしているようなものです!
どうしてもという人はこの事実も知っておいた方がいいです。
それは、エーザイと共同でアルツハイマー病治療薬「アデュカヌマブ:Aduhelm」を開発した米バイオジェンの株価推移です。
共同開発した米バイオジェンは6月10日にすでにピークアウトしています。
6月10日以降にエーザイ株を買った人は、すでに共同開発した米バイオジェン株がピークアウトしているにも関わらず、高値を追って買った人なんです。
こんな悲しい現実ってありますか…
整理すると…
やっぱり材料株は難易度が高すぎです!
半か丁かの博打をしているのと大して変わらないと思います。
そういう取引が好きな人やアドレナリンが出て興奮するのが好きな人はとめはしないですが、資産を増やすのが目的で投資している人は絶対避けて通った方がいい取引です。
そうすれば失敗する確率がかなり減ります。