朗報!? 欧州中央銀行が物価目標を修正

#317

こんにちは、チャーリーです!

世界の投資家が一番注目していることは、量的緩和策がいつまで続くのか??です。

世界の中央銀行がいつまで量的緩和を続けるのかを判断する指標の1つが物価上昇率です!

ここ数ヶ月はコロナのワクチン接種が世界的に進んだことにより、消費が回復してきており、需要と供給のバランスが崩れて物価が上昇しています。

 

中央銀行からすると物価が上がってきているのに、金融緩和(量的緩和)を続けるとバブルになるので、舵取りが難しくなってきているのが事実だと思います。

そうした中で、2021年7月8日に欧州中央銀行(ECB)が物価目標に関する考えを修正したんです!

 

修正前と修正後の違いは以下の通りです。

  

一見するとそんなに大きな違いがないように感じてしまいますが、これが全く違うんです!
一番の違いは、修正前だと物価上昇率が2%を上回ることが許されないため、2%に近付くとこれ以上物価が上がらないように早めに金融緩和を終わってしまう可能性がありました。

それが、一時的な2%超えが許容されるようになったので、金融緩和が長期化するようになりました。

 

なんで欧州中央銀行(ECB)が考え方を変えたかというと…

「想定より物価が上がらない」からです!

 

これは過去の欧州圏での消費者物価指数を見ればすぐ理解できます。

 

確かにこれを見る限りでは、2%を上回ったのは過去5年間で2018年7月~2018年10月の1回しかありません。

これは欧州に限ったことではないんです。

日本も全く同じです。

日本は2013年から8年間も日銀の黒田総裁が異次元の金融緩和を行っていますが、目標にしている物価上昇率2%を上回ったのは2014年しかないんです。

 

 

欧州中央銀行(ECB)が今回発表した声明では、「2%の目標から下方向にも上方向にも乖離することは同じ程度に望ましくない」と明記しています。

意訳すると、今後はデフレ(物価が下落すること)にも注意していきますと言っているようなものなので、いかに物価が上がりにくいかがわかると思います。

 

最後に世界の主要な中央銀行の政策方針を見てみます。

物価上昇率の目標は足並みをそろえて政策運営されているのがよくわかります。

 

 

整理すると…

今回の欧州中央銀行(ECB)の物価目標の修正は、投資家にとっては当面の間はグッドニュースだと思います。量的緩和策が長引く可能性が大だからです。

当面の間とあえて書いたのは、この緩和策は間違いなくバブルを生み出す火種になります!世界各国の中央銀行が国債などの資産を市場から買い取れば買い取るほど、市場には中央銀行が買い取ったお金が出回ることになります。それだけ投資に向かうお金が増えるということです。

バブルとわかりながら、高所恐怖症にならず業績がいい銘柄に投資をするしかないと思います。大事なことは投資資金を全額投入しないなどの備えを忘れないことです!!

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