2023年度 本決算発表:ドミノ・ピザ
#893
こんにちは、チャーリーです!
2024年2月26日にドミノピザが2023年度の本決算を発表しました。
ドミノピザはオススメ6銘柄の1つですが、丸2年間株価が全く上がっていません。
めちゃくめちゃいい銘柄なのに株価が上がっていないので不安になっている人もいるかもしれないので、決算内容を調べてみたいと思います。
まずは株価推移から見てみます。
見ての通り2年間株価が上がっていません。
まずは株価が上がらなかった理由を書きたいと思います。
単純に企業価値(EPS:1株あたりの利益)以上に株価が上昇してしまったために、かなり割高になってしまったからです。
PER(株価収益率)の推移を見たら一目瞭然です。
オレンジ色のPERが過去の平均PERよりも上にある場合は株価が割高になっています。
企業価値以上に株価が上がっている状態です。
さすがに平均PERまで株価が買われたとしてもまだ高値は更新できません。
それくらい割高になっていたということが言えます。
平均PERになったら
平均PER(32.3倍)×EPS(14.66ドル)=473.51ドル
今のEPSで高値を更新するのは無理があるということです。
高値で買ってしまった人は焦らず待ちましょう。
それでは決算内容を調べてみます。
以下の表はすべてドミノピザの年次報告書から数字を抜粋して作成しています。
年次報告書はこちら
まずは純利益から
過去最高益を更新しています。
ちなみに2007年に大きく減益になっているのは「資本を再構成した結果」と書いてあるんですが、詳しいことはよくわからないです。
次はEPS(1株あたりの利益)
さすがドミノピザと言いたくなるようなEPS(1株あたりの利益)です。
ドミノピザは多額の設備投資が必要ではないので、フリーキャッシュフロー(自由に使えるお金)が毎年潤沢に生み出されます。
そのフリーキャッシュフローを活用して「自社株買い」や「増配」を行っています。
その自社株買いによってEPS(1株あたりの利益)は上昇しやすくなるのでこういう結果になります。
次はキャッシュフローを調べてみます。
これだけフリーキャッシュフロー(自由に使えるお金)を生み出せるのがすごいです!
自社株買いによる株数も毎年着実と減っていっています。
このようにEPS(1株あたりの利益)を見てもキャッシュフローを見ても好調を維持しているので株価が上がらない期間があっても慌てることなくじっくり待ちましょう。
時間が解決してくれます。
最後にピザ業界で世界第2位のピザハットとの年間販売額推移を見て終わりにします。
また2位のピザハットとの差が開きました。
整理すると…
ドミノピザはインフレが完全に収まったとは言えない状況にもかかわらず、過去最高益を更新しているのがすごいです。
しかも世界第2位のピザハットとの差は年々大きくなっています。
これはドミノピザが配達時間の短さ、アプリからの注文のしやすさを常に追求している結果だと思います。