2022年10月-12月期 決算発表:ドミノ・ピザ

#777
こんにちは、チャーリーです!
私のオススメ銘柄の1つであるドミノ・ピザが2023年2月23日に2022年度の本決算を発表しました。
その決算発表を受けて株価がどうなったかというと…
前日比で11.65%も下落してしまいました。
何があったかというと「何もありません!」
いつも得意の「市場予想より悪かった」というやつです。
全く気にする必要はありませんし、むしろ決算内容は良かったんです!
具体的に見ていきたいと思います。
以下の表はすべてドミノ・ピザの年次報告書と四半期報告書から数字を抜粋して作成しています。
年次報告書と四半期報告書はこちら
まずは年度ごとの純利益から見ていきます。
2022年はインフレの影響で原材料高になったのでさすがに減益になっています。
ただ、減益になることは1年前からわかっていたことなので今更どうこういうことではありません。
次は年度ごとのEPS(1株あたりの利益)
純利益が減益になっているので当たり前ですが、EPS(1株あたりの利益)も減少しています。
でも純利益と決定的に違うところがあります。
2020.12と2022.12に注目してください。
純利益
2020.12:492.6百万ドル
2022.12:452.3百万ドル
EPS(1株あたりの利益)
2020.12:12.39ドル
2022.12:12.53ドル
純利益は2020.12比でも減益になっていますが、EPS(1株あたりの利益)は2020.12比で上昇しています。
これは「自社株買い」の影響です!
年度ごとの業績だと不安になる人もいるかもしれませんが、四半期ごとの業績を見ると少しは安心できると思います。
四半期ごとの純利益
まだインフレが完全に収まっていないにも関わらず、2022年10月-12月は過去最高益を更新しています。
これがドミノ・ピザの強さなんです!
次は四半期ごとのEPS(1株あたりの利益)を見てみます。
EPSも過去最高を更新しています。
まだどうなるかはわかりませんが最悪期は脱したと考えてもいいと思います。
こういう業績内容なのに、冒頭に書いた通り「市場予想よりも悪かった」ことで株価が大きく下がってしまったんです。
もう短期投資家のために勝手に予想するのはやめてくれー
最後にドミノ・ピザの株価水準がどうなのかを見て終わりにしたいと思います。
過去5年間のPER(株価収益率)を見てみます。
PER(株価収益率)とは
利益の何倍まで株価が買われているのかを見る指標です。
数値が高ければ高いほど株価が割高。
数値が低ければ低いほど株価が割安。
過去5年間の平均PERが33.7倍なので、今のPERが33.7倍よりも低ければ割安ということです。
2023年2月24日時点でのPERが23.74倍なので、過去5年間と比べるとかなり割安な水準になっています。
こういう時に悲観的になっていたら儲かるものも儲からなくなります。
整理すると…
ドミノ・ピザの業績は最悪期は脱したと思われます。
40年ぶりのインフレになった中でも耐えられました。これがドミノ・ピザの強さだと思います。
ただ株価だけ見ていたら不安になる人が出てくると思いますが、ちゃんと業績を四半期ごとに調べないと最悪期を脱したかどうかは判断できません。
長期投資を是が非でも実践していきましょう。