2021年第3四半期 決算発表:ドミノ・ピザ
#406
こんにちは、チャーリーです!
外食産業の中で私が知っている限り、一番株価の上昇率が高いのはドミノ・ピザです。
そのドミノ・ピザが2021年10月14日に第3四半期決算の発表を行ったので調べていきたいと思います。
※ ドミノ・ピザは私のオススメ銘柄の1つです。
まずはいつも通り株価推移から見ていきます。
2004年7月14日(終値):13.44ドル
2021年10月14日:477.48ドル
上昇率:35.52倍
突然ですが、クイズです!!
これからドミノ・ピザとGAFAの株価比較をします。
※ GAFAとは、Google、Apple、Facebook、Amazonの略語です。
「何色の株価推移がドミノ・ピザだと思いますか??」
基準日はGAFAの中で最後に上場したフェイスブックの上場日です。
フェイスブックの上場日:2012年5月18日
ちなみに上昇率順は以下の通りです。
1位:青色
2位:茶色
3位:紫色
4位:緑色
5位:赤色
どの色だったとしても過去9年5ヵ月の比較だと、ピザ屋が世界を牛耳っているGAFAの上昇率に引けを取っていません!
正解は…
ビックリしませんでしたか??
なんと! ドミノ・ピザの上昇率が一番高いんです!!
具体的な数字は以下の通りです。
2012年5月18日(終値)~2021年10月14日(終値)
・ドミノ・ピザ:29.96ドル ~ 477.48ドル
上昇率:15.93倍
・アマゾン:213.85ドル ~ 3,299.86ドル
上昇率:15.43倍
・アルファベット:300.20ドル ~ 2,823.02ドル
上昇率:9.40倍
・フェイスブック:38.23ドル ~ 328.53ドル
上昇率:8.59倍
・アップル:18.94ドル ~ 143.76ドル
上昇率:7.59倍
「えっ!? アップルってダメじゃん!」って錯覚に陥りそうですけど、当然、まったくそんなことありません!
同じ期間のS&P500は3.42倍なので、アップルはS&P500の2倍以上のペースで上がっています。
話はだいぶ脱線してしまいましたが、ドミノ・ピザの決算発表に話を戻します…汗
以下の表はすべてドミノ・ピザの四半期報告書から数字を拾って作成しています。
四半期報告書はこちら
売上高
季節要因で10月-12月はクリスマスなどのイベントがあるので売上高が毎年多い時期になります。
過去の7月-9月と比べると、毎年伸びていっているのがわります。
純利益・EPS
売上高と同じで季節要因で10月-12月は利益が伸びています。
ここで注目してほしいことがあります!
2021年7月-9月の純利益は120百万ドル、EPS(1株あたりの利益)は3.24ドルです。
2019年10月-12月の純利益129百万ドル、2021年1月-3月は純利益122百万ドルでした。
EPS(1株あたりの利益)を比べると、2021年7月-9月の方が高くなっています。
純利益が少ないのに、EPSが高くなっているんです!
不思議に思うかもしれませんが、これが自社株買いの効果なんです。
EPS(1株あたりの利益)の計算式
EPS=「純利益」÷「発行済み株式数」
自社株買いにより、「発行済み株式数」が減るのでEPSが高くなるんです!
株価は中長期的にはこのEPS(1株あたりの利益)に連動して推移するので、EPSが高くなることはいいことです。
じゃーどの企業も自社株買いをして「発行済み株式数」を減らせばいいじゃんって思うかもしれませんが、余裕資金がない企業は自社株買いができないんです…悲
自社株買いできる資金があるかどうかはキャッシュフローを見るとわかります!
キャッシュフロー
営業キャッシュフローもフリーキャッシュフロー(自由に使えるお金)も年々増えていっています。
このフリーキャッシュフロー(自由に使えるお金)が潤沢にあればあるほど、自社株買いができたり、配当金を増配したりできます。
整理すると…
ドミノピザの決算内容は順調でした!
ただ、アメリカ国内での売上高が前年同期比より1.9%減ったので、決算発表後は売られる場面もありましたが、全体的には好調な決算内容です。
EPS(1株あたりの利益)とキャッシュフローが両方とも右肩上がりが続いているので、今後も期待できると思います。