ドルコスト平均法を考え直してみる②
#586
こんにちは、チャーリーです!
昨日のブログ(ドルコスト平均法を考え直してみる①)で、まとまった資金があるのにS&P500をドルコスト平均法(積み立て投資)で買い付けるのは逆に不利になるということを書きました。
ドルコスト平均法とは…
積み立て投資を思い浮かべてください。
毎月とか毎年とかの一定期間ごとに、対象商品を決まった金額を買い続けることです。
なぜS&P500をドルコスト平均法で買い付けると、一括で買い付けることよりも不利になってしまうのかというと、「右肩上がり基調がずっと続いている」からです。
今回検証していくのは、じゃー日本株だったらどうなのか??です!
日経平均株価で検証していきたいと思います。
まずは株価推移から
やっぱりS&P500と比べると上昇が鈍いです。
リーマンショック前の高値を基準にすると…
・日経平均株価
2007年7月9日~2022年6月7日
18,261.98円→ 27,943.95円
上昇率:1.53倍
・S&P500
2007年10月9日~2022年6月7日
1,565.15ドル→ 4,160.68ドル
上昇率:2.65倍
検証条件
・2007年7月9日から投資をスタート
→ リーマンショック前の一番高い日
① 毎月9日にドルコスト平均法で1万円ずつ買う。
② 179万円分を一気に投資する。
→ 2007年7月9日から2022年6月7日まで179ヵ月あるので
・手数料は考慮していません。
この条件で最終資産がいくらになるのかそれぞれ計算していきます。
毎月1万円ずつドルコスト平均法で買った場合
2007年10月9日~2022年6月7日
口数:123.6948口
平均買値:14,513.08円
資産増加額:+1,656,523円
179万円分を2007年7月9日に一気に買った場合
2007年10月9日~2022年6月7日
口数:98.01785口
買値:18,261.98円
資産増加額:+949,006円
昨日のブログ(ドルコスト平均法を考え直してみる①)で計算した結果と違う結果になりました。
・日経平均株価の場合はドルコスト平均法で買った方が有利
・S&P500の場合は一括で買った方が有利
このことから言えることは…
ドルコスト平均法で買おうとしている商品が日経平均株価のように長期間低迷すると思っているんならドルコスト平均法で買った方が有利になります。
ここで言っている長期間低迷するというのは、リーマンショック級の下落・低迷だと意味がないのでもっと下落するか、長期間低迷する必要があります。
→ 長期間低迷したあとはある程度、上昇してくれないとまったく意味がないです。
でもそもそも今から投資しようとしている時に今から長期間低迷すると思っている商品に投資するのはすごく難しい行動だと思います。
チャーリーの結論
・まとまった資金がある場合はS&P500に一括投資した方が有利
→ ドルコスト平均法だと不利になります。
・かと言って、まとまった資金がない人がドルコスト平均法で買い付ける場合は長期間低迷する商品に投資するのは難しいので、不利になることを承知の上で割り切って、右肩上がり基調が続いているS&P500に投資するしかないと思います。
整理すると…
最後に書いたチャーリーの結論だと、結局一括買付でもドルコスト平均法で買い付ける場合でもS&P500に投資した方がいいのかよって思う人が多いと思います。
ただ、右肩上がり基調が続いている商品をドルコスト平均法で買い付けると不利になるということを知っているのと、知らないのではぜんぜん違います。
2回にわたって検証して本当によかったと思います。