ドルコスト平均法を考え直してみる①

#585
こんにちは、チャーリーです!
先日友人と投資の話している時に「ドルコスト平均法」の話になりました。
ドルコスト平均法とは…
積み立て投資を思い浮かべてください。
毎月とか毎年とかの一定期間ごとに、対象商品を決まった金額を買い続けることです。
この買い方をすると、株価が高いときには口数(株数)は少なく買うことになり、株価が低い時にはたくさん口数(株数)を買うことになるので、結果的に平均買値が低くなり、且つ口数も多く買えるので有利と言われています。
この買い付け方はいろんな本に書いてあったり、いろんな著名人がオススメしている投資方法です。
ただ、友人も私もドルコスト平均法に対しては少し懐疑的な見方をしています。
※ 友人がどう思っているかは私の憶測ですけど…
今回はそのことについて検証していきたいと思います。
検証する前に大前提だけ押さえておきます!
懐疑的になっている大前提
「まとまった資金があるのに積み立て投資をしているケース」が対象です。
「まとまった資金がないので毎月給料から1万円ずつ積み立て投資をしているケース」は対象外です。
後者はそれしか選択肢がないので考え直す必要がありません。
考えないといけないことは、まとまった資金がある場合「一気に買った方がいいのか??」それとも「積み立て方式で買った方がいいのか??」です!
S&P500を使って検証していきます。
まずは株価推移から
検証条件
・2007年10月9日から投資をスタート
→ リーマンショック前の一番高い日
① 毎月9日にドルコスト平均法で1万円ずつ買う。
② 176万円分を一気に投資する。
→ 2007年10月9日から2022年6月6日まで176ヵ月あるので
・為替水準、手数料は考慮していません。
この条件で投資して2022年6月6日の時点でそれぞれ資産がいくらになっているのかを計算してみます。
毎月1万円ずつドルコスト平均法で買った場合
2007年10月9日~2022年6月6日
口数:1,001.776口
平均買値:1,756.879ドル
最終資産:4,128,748円
資産増加額:+2,368,748円
176万円分を2007年10月9日に一気に買った場合
2007年10月9日~2022年6月6日
口数:1,124.493口
買値:1,565.15ドル
最終資産:4,634,519円
資産増加額:+2,874,519円
計算する前からもしかしたら一気に買った方が有利かも…って思っていましたが、実際計算してみたらビックリしている自分がいます。
文句が出ないように一気買いに不利な条件で計算したのに!
リーマンショック前の一番高い日に176万円分を一度に全額買ったという条件にも関わらずです。
平均買値も口数も両方ともドルコスト平均法の方が劣る結果になりました。
このことから何が言えるかというと…
S&P500のような右肩上がりの株価を対象にドルコスト平均法で買い付けても意味がないということがわかりました。
ドルコスト平均法が強みを発揮するときは、株価が平均買値よりも下がっている時です!
長い間株価が下がっていたリーマンショックを挟んで計算して、且つリーマンショック前の一番高い日を基準に計算してもこういう結果になったので、まとまった資金がある人はドルコスト平均法(積み立て投資)で投資をすると資産増加のペースが遅くなります。
いろんな本や著名人が言っているS&P500を積み立て投資しましょう!ということは間違いでした…
今後右肩上がりが続くと予想している商品に対しては積み立て投資は向いていないということです。
整理すると…
最終的な結果だけを比べるとまとまった資金がある人は一気に買った方が有利ということがわかりました。
ただ、どっちが途中で脱落せず投資を続けられるかという要素は全く考慮していないですが…。
どっちにしても積み立て方式で毎月買った方が有利ということを鵜呑みにしたらいけないということは知っておいて損はないと思います。
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