積み立て投資が続かない理由
#666
こんにちは、チャーリーです!
今「ほったらかし投資術」という本を読んでいます。
山崎元、水瀬ケンイチ【著】、朝日新書【出版】
この本の中に積み立て投資・長期保有が長く続かない理由が書いてありました。
その理由は「たしかになるほどな」と思える内容だったので紹介します。
どういうことが書いてあるかと言うと、143ページをそのまま引用します。
「下落相場に見舞われた時に、怖くなって売ってしまい、その後に株価が売値よりも高くなって、『この株価では買えない』と思って投資から離れる」
投資家心理を考えると本当によくわかります。
・今後下がると思って不安に耐え切れず売却してしまう
・下がったところでまた投資を始めればいいやと思う
・自分の売値よりも高くなったら損した気分になる
・高くなったら再度投資をしなくなる
一連の流れで見ても、1つ1つ見ても気持ちはすごくわかります。
このパターンで本当に最悪なケースは「その後」にあります。
まずは、過去の暴落局面を思い出してみてください。
2022年:歴史的な高インフレを抑え込むために史上最速のペースでの利上げ
2020年:コロナ大流行
2018年:米中貿易戦争
2011年:東日本大震災
2008年:リーマンショック
今となってみたら株価がその後上昇しているとわかっているので、想像しにくいかもしれませんが、すべてに共通しているのは「当時はお先真っ暗状態」だったんです。
本当に以前のように経済が回ることすら想像ができなかったと思います。
ただ、結果論で言えばどんなにお先真っ暗状態になったとしても株価は元の水準どころか、それをはるかに超えて推移しています。
この時に「最悪なケース」が起きます。
不安で売却したあと、売値より高い水準で再度投資に参加したくないと思っていた人に気持ちの変化が起きてきます。
「もうこのまま下がらないんじゃないか」
「このまま上がり続けたらどうしよう」
このように投資していなかったことへの後悔が生じ始めます。
そこで最終的には自分の売値より遥かかなた高いところからまた投資を再開します。
このことを読んで
「バカだな」
「そんな奴は投資に向いていない」
「自分はそんなことしない」
と大多数の人が思うと思います。
でもこれは現実世界にかなり頻繁に起きていることで、これこそがまさしく投資家心理なんです。
だからこそ、ほったらかしにしないと儲からないんです。
こういうことが起こりうるので、何があっても積み立て投資は止めたらいけないし、売却もしたらいけないんです。
どの本かはスッカリ忘れてしまいましたが、バブル相場で損する人の特徴が載っていたのを思い出しました。
「あんまり何も考えていない能天気な人は最初だけ儲かる」
「知識があって、情報通が一番損する」
「信念を曲げない人は損しない」
このことも全く同じ考え方です。
「知識があって、情報通な人」はバブル相場とわかっているので、最初は飛び乗りません。でも自分が思っているよりも上昇相場が長かったり、周りで儲かっている人が多くなってくると、投資していないことを後悔し始めて、最後の最後に投資に参加します。
そういう人はバブルのほぼピークになってから投資するので当然一番損しています。
バブル崩壊などの大暴落局面でも、バブル景気の上昇局面でも、表現は良くないですが「脳死状態がベスト」なんです。
暴落でも不安になっても何も行動しない、急上昇していても何も行動しないということです。
「知識があって、情報通な人」ほど何か行動しないといけないと思ってしまいます。
それがすべての間違いです。
整理すると…
結局は冒頭で紹介した本のタイトル通り「ほったらかし投資」が最強なんです!
株価が下がるのが不安な人は、積み立て投資を始める前に、「株価は20~30%くらいは下がるもの」だと思って始めてください。
梅雨になったら雨の日が続くとか、夏になったら台風がくるとか、冬になったら雪が降るとかそういうもんだと思った方がいいです。
どれだけ調子が良くても20~30%くらいは平気で下がります。
でもなんだかんだで右肩上がりに上がっていくんです。