巷で流行っている「予想分配金提示型」とは…
#283
こんにちは、チャーリーです!
突然ですが、「予想分配金提示型」って聞いたことがありますか??
私は調べるまでこのワード自体聞いたことがなかったです…
この予想分配金提示型の投資信託が流行っているらしいんです!
予想分配金提示型って何??と思っている方が多いと思います。
予想分配金提示型投信とは…
毎月分配型、四半期決算型、年2回決算型、隔月決算型といろいろなタイプがありますが、断トツに買われているタイプは毎月分配型です!
以前大流行した毎月分配型と何が違うのかというと…
・以前の毎月分配型は基準価格(投信の価格)が上がろうと下がろうが分配金を出していた
・今回の予想分配金提示型は基準価格が下がっていたら分配金を出さない
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※ 投信によって分配金する基準や分配金の金額が多少違います。
今回考えていくことは
・どれくらい流行っているのか??
・毎月分配型投信は金融庁が批判していたはずでは??
1つ目の「どれくらい流行っているのか??」について
2021年4月だけで1387億円も純資金流入(買付と解約の差額)しています。
大手証券3社の投信の買付金額ランキングを見たらよりわかりやすいです。
各社のホームページから抜粋しています。
赤で囲ってある銘柄が予想分配金提示型の投信です。
まずは野村證券から
大和証券
SMBC日興証券
※ SMBC日興証券だけ4月の買付金額ランキングしか載っていなかったです。
これだけ見ても人気化しているのがわかります!
ちなみに、ネット証券大手2社のSBI証券と楽天証券の買付金額ランキングにもランクインしています。
残高も多くなってきています。
引用元:モーニングスター
これを調べていてすごく疑問に感じたことがあります。
それは「金融庁が毎月分配型投信を超絶批判していたから」です!
当時の金融庁長官が毎月分配型投信は顧客本位の商品ではないと名指しで批判して、各金融機関は販売を自粛したんです。
※ 簡単に言うと、金融庁長官は「顧客の利益にならない」と言ったんです。
その理由は分配金を出すことで当たり前ですが、運用資産が減るので複利効果が最大限享受できないからです。
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※ 税金は全く考慮せずに計算しています。
こうやって具体的に計算するとわかりやすいと思います。
分配金を出さない方が複利効果を享受できるので顧客の利益が大きくなります!
なので金融庁が顧客本位の商品ではないと批判したんです。
なぜそれがまた流行りだしているのかはわかりません。
顧客のニーズが高いのは十分理解できますが…
整理すると…
「予想分配金提示型」の投信の個人的は感想は、理屈上ではダメで、感情的はありです!!
上記で計算した通り、分配金を出すと複利効果が薄れてしまうので顧客の利益が最大化できないのは理解しています。ただ、この商品を買う“目的”を長期投資の実現としたら変わってくると思うんです。
単純に分配金が出る場合と出ない場合では、どっちが長く持てると思いますか?
言い方を変えると、どっちの方がほったらかしにできますか?
結局1年とか2年で売却するんだったら複利も何も関係なくなるので、分配金を出して長く持てた方が顧客利益が最大化できると思います。
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