第二弾:ほったらかしの年金運用
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こんにちは、チャーリーです!
昨日のブログ(第一弾:ほったらかしの年金運用)で確定拠出年金の運用商品の47.8%が定期預金などの元本確保型になっているという話を書きました。
しかも、元本確保型にしていない人も日本株のアクティブファンドで運用している人が割合的に一番多かったです。
詳細は(第一弾:ほったらかしの年金運用)を参照してください。
今回は前回ブログで書き切れなかった「転職・退職後の確定拠出年金が現金で放置されている」問題について書いていきたいと思います。
私も証券会社を退職したときに、経験したのでよくわかります。
私は以前勤めていた証券会社で確定拠出年金に加入していました。
会社員と辞めると、「企業型」の確定拠出年金から「個人型」の確定拠出年金(iDeCo)に移すのに手続きが必要になります。
しかも、「企業型」の確定拠出年金の加入資格が喪失した月の翌月から起算して6ヵ月以内に「個人型」の確定拠出年金(iDeCo)に移管しないといけません。
もし仮に退職後、何も手続きせず、iDeCoへの移管期限である6ヵ月間を過ぎてしまったらどうなると思いますか??
それは
今まで確定拠出年金で積み上げてきた年金資産が国民年金基金連合会に自動的に移され、その連合会が現金で管理することになります。
簡単に言うと、「年金資産を国の機関が現金のまま管理する」ということです。
現金で管理してくれるんなら良かったーって思ったら大間違いです!
ものすごい手数料が取られます。
・年金資産を国の管理に変更するときに4,348円がかかります。
・その後、毎月52円の手数料が引かれていきます。
わかりやすく言えば、年金資産は減る一方です!
今このように国が年金資産を現金で管理している人が2021年3月末時点で995,323人もいるんです。
厳密にいうと年金資産があった人は995,323人の内、560,441人でした。
560,441人の合計の年金資産額は2,395億円。
この560,441人の方は毎月手数料が引かれて確実に損し続けています。
このことに気付いているんでしょうか??
毎月手数料が取られている人の推移です。
興味がないで済む問題ではありません。
毎月手数料が引かれて損の金額が毎月増えていっているんですから。
もし仮にこの事実に気付いた人は早くiDeCoへの移管をオススメします。
ただ、iDeCoへ移管するときに1,100円の手数料がかかりますが。
手数料がかかりますが、それでもiDeCoに移管した方がいいです。
整理すると…
昨日のブログで書いたように確定拠出年金を定期預金などの元本確保型で運用している人ももったいないですが、今回書いた転職・退職した人が何も手続きをせず、国民年金基金連合会に現金で管理されている人の方がもっともったいないです!
年金資産をただ現金で預かってもらうだけなのに、毎月手数料が取られているって本当にバカバカしい話だと思います。
もし周りに転職者・退職者がいるとしたら一言声をかけてあげてください。