第一弾:ほったらかしの年金運用

#664

こんにちは、チャーリーです!

2022年9月7日の日経新聞にビックリすることが書かれていました。

 

画像引用元:日本経済新聞(2022年9月7日朝刊1面)

 

この新聞記事は大きく分けて2つのことが書いてあります。

1つ目:「転職・退職後の確定拠出年金が現金で放置されている」

2つ目:「確定拠出年金の運用商品が定期預金などの元本確保型に偏っている」

 

この2つは私はビックリしましたが、よくよく考えるとそりゃあそうだなと思います。

そもそも運用に興味ある人の方が圧倒的に少ないので。

運用に興味ない人が会社の福利厚生の一環で「確定拠出年金」に加入しているだけという状態が普通なんだと思います。

 

そもそも確定拠出年金とはどういうものかというと…

私的年金のことで「企業型」と「個人型」の2つあります。

「企業型」とは、会社が掛け金を払ってくれて、加入者(自分)が会社が払ってくれた掛け金をどの金融商品に投資するのかを決めます。

「個人型」とは、iDeCo(イデコ)のことで、掛け金は自分で払います。その掛け金をどの金融商品に投資するのかも自分で決めます。

※ 「企業型」も「個人型」も将来受け取れる年金額、は運用成績によって変わります。

 

運用に興味がない人からすると損したくないので定期預金などの元本確保型にすることはごく当たり前だと思います。

順序が逆になりますが、まず「確定拠出年金の運用商品が定期預金などの元本確保型に偏っている」ことについて調べてみます。

前述のように元本確保型が多いのは安易に想像がつきます。

画像引用元:企業年金連合会の確定拠出年金実態調査結果

資産残高ベースでは47.8%が元本確保型商品になっています。

 

運用に興味ないのはわかりますが、ハッキリ言ってもったいないです。

それは確定拠出年金は運用益が非課税になるからです。

※ 通常は利益に対して20.315%課税されます。

しかも確定拠出年金は60歳まで引き出せないので、強制的に長期投資できるにも関わらずです。

 

さらにもったいないことがあります。

この実態調査結果によると、掛け金を投資信託で運用している人も「日本株」に投資している割合が一番多くて、しかも「パッシブファンド」じゃなく「アクティブファンド」を選んでいる人の方が多いんです。

日本株に長期投資することも間違っているし、手数料が高いのに運用成績が相対的に悪いアクティブファンドを選んでいます。

 

パッシブファンド:市場平均に連動する運用を目指していて、コスト(手数料)が低い

アクティブファンド:市場平均を上回る運用を目指していて、コスト(手数料)が高い

ザっとでいうと、コスト(手数料)は7倍強違います。

 

S&Pグローバル社によると、アクティブファンドとパッシブファンドの運用成績は以下の通りです。

関係のない国のデータまで載せましたが、アクティブファンドに投資したらダメということがわかったと思います。

市場平均に投資するのが正解なんです!

 

 

もし確定拠出年金を利用している人は確認してください。

周りの人にも教えてあげてください。

もったいなさすぎです!

 

長くなるので、もう1つの「転職・退職後の確定拠出年金が現金で放置されている」についてはまた次回書きます。

 

 

整理すると…

確定拠出年金、特に「企業型」の場合だと会社から言われてわけもわからず加入している人が多いと思います。

会社から言われてわけわからず加入して、尚且つ、運用にまったく興味がなければ元本確保型にする気持ちはわかります。

そういう人はこのブログをそもそも見ないと思うので、このブログを見た人は周りの人に教えてあげてください。

その前に自分のを確認してくださいね。

もったいないの一言に尽きます。

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