JR路線から考える投資
#544
こんにちは、チャーリーです!
2022年4月11日にJR西日本が「ローカル線に関する課題認識と情報開示について」を公表しました。
このレポートには赤字路線の一覧が載っていて、「路線ごとの収支」と「1日あたりの平均通過人員」が載っています。
※ 利用者の1日1kmあたりの人数を表しています。
「ローカル線に関する課題認識と情報開示について」はこちら
ただ、「1日当たりの平均通過人員」の注釈を読んでもイマイチ理解できないのでここでは取り上げるのをやめます…汗
掲載されているデータは「2017年度~2019年度の平均」と「2018年度~2020年度平均」がありますが、コロナが流行する前の「2017年度~2019年度の平均」だけ転記します。
それではさっそく、2017年度~2019年度平均の赤字路線の収支を見てみてください。
この赤字路線を見て何を感じましたか??
次はその路線の場所を見てください。
地図上でオレンジになっている路線が赤字路線なんです。
忖度せずに私の感想を書くと、「そりゃーその地域だったら赤字になるよ」と思いました。
私は広島県出身なので、知っている地域や路線が出てきますが、考えるまでもなく赤字の理由がわかります。
最初の表で一番収入が少ない路線を見てみてください。
1年間の運賃収入がたったの100万円しかないんです。
年間100万円の運賃収入しかないのに、営業費用が2.6億円もかかってしまう路線は「東城~備後落合」です。
この路線は地域名でいうと、「広島県庄原市東城町~広島県庄原市西城町」を走っています。
ここで「広島県庄原市東城町」と「広島県庄原市西城町」の人口推移を調べてみます。
※ 人口は広島県の国勢調査から数字を抜粋しました。
広島県庄原市東城町
1947年(昭和22年)をピークにどんどん人口が少なくなっています。
2020年時点で6,999人しかいません。
広島県庄原市西城町
西城町も年々人口が減っていっています。
しかも東城町の半分以下の3,052人しかいません。
こういう人口動態で黒字にすること自体が不可能に近いです!
今回のブログで何が言いたいかというと…
日本全国が大なり小なりこういう状況になってます。
そもそも日本国自体の人口がどんどん減っているし、今後も移民を積極的に受け入れない限り、100%の確率で減っていきます。
それにも関わらず、大多数の投資家がまだ日本に投資しています。
今回の事例でわかるように、人口が減ると企業が儲けにくくなることは火を見るよりも明らかなことです。
企業利益と株価が連動することを理解していれば、日本に投資するという選択肢がなくなってくると思います。
なので私は人口が増え続けているアメリカに投資しているんです!
投資先を考える上で参考になる事例だと思ったので取り上げてみました。
整理すると…
赤字路線は大雑把に言うと、すべて人口が少ない地域です!
人口が減ると消費がその分減ります。
結果的に企業が利益を出しにくくなるので、株価は上がらなくなります。
これが人口が増え続けていて、株価も歴史的にずっと右肩上がりになっているアメリカとの違いなんです!
私的にはすごくわかりやすい事例だと思うので、投資するときにこの考え方を是非参考にしてみてください。