中国大丈夫!? AAA格付けの国有企業の社債がデフォルト!!

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こんにちは、チャーリーです!

今、中国の社債市場で投資家が動揺しています。

 

なぜかと言うと…

社債がデフォルトしている企業の中に、中国の国有企業が含まれているからです。しかも信用格付けが最上級のAAAの国有企業までもがデフォルトしているんです!

※ デフォルトとは、社債の利息や償還金(満期金)の支払いが予定通りされないことです。

 

まずは中国の社債債務不履行の推移を見てください。

データ元:日本貿易振興機構(ジェトロ)

 

年々増え続けていることがわかります。

しかもこの債務不履行を起こしている社債の中に中国の国有企業まで入っています。

国有企業は暗黙の了解で政府保証があると思っていた投資家も多いですが、その国有企業までも債務不履行を起こしています。

※ 今年は9社の国有企業が債務を不履行しました。

 

と言っても、実は国有企業が債務不履行になってしまったのは今年が初めてではないんです。

国有企業が初めて債務不履行になったのは2015年4月の「保定天威集団」です。この企業は政府が100%出資している軍需企業である「中国兵器装備集団」の100%子会社です。

保定天威集団は、当時業績悪化により8550万元(約16億5015万円)の利払いができなくて債務不履行に陥りました。この時、親会社は資金援助しませんでした。

 

 

2015年に初めて国有企業が債務不履行を起こして以来、今年も含めて合計で40銘柄もの国有企業が債務不履行を起こしているので、ここ最近は変な話、国有企業の債務不履行には慣れっこになってきていました。

※ 国有企業だからといって政府が暗黙の了解で保証してくれるとは思っていないということ。

 

今年の社債債務不履行での一番の事件「紫光集団」です!!

この企業もご多分にもれず国有企業なんですが、この企業だけは他の国有企業とは一味違うんです。

 

何が違うかというと、習近平国家主席が肝入りで推し進めている「中国製造2025」の主役企業だったんです。

より詳しく言うと、「中国製造2025」では半導体の国産化を掲げていますが、その半導体国産化の主役中の主役この「紫光集団」なんです!

※ ちなみにこの「紫光集団」は理系トップの清華大学が母体の半導体企業ですが、習近平国家主席の出身大学でもあります。

中国製造2025に関しては過去ブログの(中国製造2025とは??)を参照してください。

 

中国の場合は債務不履行を起こしたからといって、すぐ経営破綻することはないんです。それは債務不履行に陥ったとしても、銀行がしばらくの間は運転資金を供給し続けることがことが多いからです。

ただ、この債務不履行により中国の半導体国産化に少なからず影響が出てくると思われます。

 

 

整理すると…

いろいろ調べていくと中国の社債債務不履行の件数も金額も年々増えていますが、すぐに経営破綻するわけではないので、あんまり気にする必要はないかなと思いました。

しかも考え方によっては、中国政府の自信の表れとも見れると思うんです!

国有企業を助けなくて債務不履行に陥ったとしても、政府としてはそんなことで中国経済はつまづかないと思っているんじゃないかと…。そういう風に感じるのは私だけ…??

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