利下げするから株価が上がる!??

#852

こんにちは、チャーリーです!

今年のブログは12月22日(金)で最後にして、来年は1月9日(火)から再開します。

 

昨日のブログ(2024年は利下げの年になる!?)で書きましたが、FOMCメンバーは2024年は1年間で3回の利下げを予想しています。

FOMCメンバーとは、アメリカの金融政策を決定しているメンバーのこと。

 

この前、私が所属している、とある団体の人がこんなことを言っていました。

「来年は利下げの年になるので株は上がりますね」

 

その時は否定もせず「そうですね」と答えましたが、本当に「利下げ=ぬか喜び」してもいいのか私の中で疑問に思っています。

 

確かに利下げを行うと株価は上がりやすくなります!

それは否定できません。

私が何に引っ掛かっているのかというと…

利下げという要素だけで株価が上がったら株価が割高になるだけで結局また株価が上がらなくなってヤキモキする時期が訪れることがわかるからです。

 

株価算出の計算式を見た方が理解しやすいかもしれないです。

EPS×PER=株価

EPSは1株あたりの利益のこと

PERは利益の何倍まで株価が買われているのかを示す指標

 

私は「利下げ=株高」、「利上げ=株安」というのはPERの数字が変化しているだけにしか思えないんです。

PER(株価収益率)はこのように考えたらもっと楽チンかも。

株を買う人が多いほど、PERが上がります。

株を売る人が多いほど、PERは下がります。

 

かけ算なのでPERが上がれば株価が上がりますが、PERがあまりにも上昇してしまうと株価が割高になり、大袈裟にいうとバブル状態になります。

そうなると割高を解消するために、株価が下がるか、EPS(1株あたりの利益)が上がって割高を解消するかのどちらかになります。

 

 

何が言いたいのかというと…

EPS(1株あたりの利益)が上昇すること以外の株高は歓迎したくないということです!

コロナ禍の2020年2021年の相場を思い返してください。

企業利益が増益になっていないのに金融緩和の影響で株価が大きく上がりました。

その後遺症をいまだに引きずっています。

これはS&P500に限ったことではありません。

コストコもビザも他の銘柄も全く同じ現象がおきています。

 

 

整理すると…

アメリカはインフレが鎮静化してきているので利下げをしないといけないことはわかっています。

利下げのペースを極力遅くしてくれるとすごく助かります。

実力以上、企業価値以上に株価が上がると必ずその反動がくることだけは覚えておいてください。

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