少子化について

#961
こんにちは、チャーリーです!
2024年7月7日に東京都知事選挙がありますが、その討論番組を見ていると「少子化対策はどのように取り組みますか??」という質問が記者からよくされます。
誰の政策とかではなく、全国の自治体でもよくある対策パターン
「高校の授業料を無償化する」
「給食費を無料にする」
などなどよく耳にします。
まずはよく議論されている合計特殊出生率の推移を見てみます。
合計特殊出生率の意味
… 15歳〜49歳の女性が一生の間に産む子供の数
見ての通り、知っての通り、2023年で1.20と過去最低水準になっています。
1人の女性が産む子供の数が減っているので少子化・人口減少になっているというのはよく聞くと思います。
ここで違う視点から出生児数を調べてみたいと思います。
それは「完成出生児数」です。
完成出生児数という言葉自体を初めて聞いたという方が多いと思います。
私も実は調べるまでこの用語は知りませんでした。
完成出生児数の意味
… 既婚女性の出生人数のこと
この完成出生児数の推移を見てください。
国立社会保障・人口問題研究所が通常5年ごとに調査しています。
このデータを見ると印象が変わらないですか??
1972年の2.20人からほとんど変わっていません。
過去50年間の既婚女性が産む子供の数はほとんど変わっていないということです!
それでは今度は未婚者率を調べてみます。
日本は諸外国と違って、既婚者が子供を産むケースが圧倒的に高いです。
スウェーデンやフランスみたいに婚外子の割合が50%を超えていると未婚か既婚かどうかはまったく関係ありませんが、日本はすごく関係があります。
日本の婚外子の割合は2.4%。
余談ですが明治時代の婚外子割合は今の4倍でした。
画像引用元:内閣府・男女共同参画局
話を戻します。
私は政治家ではないので解決策を持っているわけではないですが、日本という国は結婚する人、結婚したい人が増えない限りは少子化の流れは止められないのはデータを見るとわかると思います。
女性の社会進出が今後も加速していくことを考えると少子化は避けられないかもしれません。
整理すると…
今回こうやって少子化のことを書いてみると日本の少子化を止めることはほぼ不可能な気がします。
少子化・人口減少のペースを遅くすることはもちろんできると思いますが。
完全に他力本願ですが政治家の皆さんが何かいい方法を考えてくれることを願うしかありません。