とりあえず回避に成功! 債務上限問題…
#397
こんにちは、チャーリーです!
アメリカの債務上限問題については過去ブログ(アメリカがピンチ… 10月18日にデフォルトする!?)で取り上げましたが、“とりあえず”10月18日にアメリカがデフォルト(債務不履行)に陥ることは回避されました。
簡単に前回ブログのおさらいをします。
① アメリカは無尽蔵に借金が増えないように債務(借金)に上限を設けている
② その債務上限の間近まで債務が積み上がっている
→ 債務上限:28兆5000億ドル、現在の債務残高:28兆4600億ドル
③ 2021年10月18日に米政府の資金が尽きてデフォルト(債務不履行)に陥るとイエレン財務長官が議会に警告した
④ デフォルトを回避するためには債務の上限を引き上げるしかない
⑤ 野党の共和党はもちろんのこと、味方であるはずの民主党内の一部でも債務の上限引き上げに反対意見があって、スムーズに解決できない
現役の財務長官であるイエレン氏(日本だと財務大臣)が10月18日に政府の資金が枯渇してデフォルト(債務不履行)に陥ると言及したことで、投資家がリスク回避の動きに出て株式市場が軟調に推移しています。
冒頭で書いたように、この債務上限問題に伴うアメリカのデフォルトが“とりあえず”回避されたんです。
2021年10月7日、米国の連邦上院は債務上限を引き上げる法案を賛成50、反対48で可決しました。
ただ、私が再三にわたってなぜ“とりあえず”と書いているかというと…
2021年12月3日までの政府資金を賄える分だけしか債務上限を引き上げられなかったからです。
4800億ドル(約52兆8000億円)だけしか上限を引き上げられなかったんです…
問題を約2ヶ月先送りにしただけにすぎません。
ここで新たな疑問が出てきます。
なぜ12月3日までは賄える金額だったのか??
12月3日はどこから出てきたのか??
12月3日という日がどこから出てきたかというと…
つなぎ予算の期限が12月3日で切れてしまうので、その日にちに合わせたんだと思います。
※ 12月3日はつなぎ予算の期限切れ&債務上限問題が再燃するリミットと2つのリスクを抱えることになります。
バイデン大統領はこういう状況にも関わらず、10年間で3.5兆ドル(約385兆円)の子育て支援などの景気対策を行おうとしています。
当然、野党の共和党は債務が膨張するので反対しており、このことで債務上限を引き上げることに非協力的というのもあります。
この3.5兆ドルの景気対策については、共和党の賛同が得られないので、共和党の賛同なしで実行できる「財政調整措置」で法案を通そうと画策しています。
整理すると…
債務上限に伴うアメリカのデフォルト(債務不履行)は“とりあえず”回避できましたが、12月3日まで先送りしたにすぎません。
しかも、12月3日は再度、債務上限問題が再燃することと、つなぎ予算の期限切れとダブルでリスクが降りかかってきます。
こうやって絶えず悪いニュースが入ってくるんで、長期投資を実現しようと思うと本当に精神的に堪えますが、耐えるしか方法はないので、私と一緒に耐え抜きましょう!