アメリカがピンチ… 10月18日にデフォルトする!?
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こんにちは、チャーリーです!
今アメリカ株が軟調に推移している理由は主に2つあります。
・11月からテーパリングが開始される可能性があること
・アメリカの債務上限問題
※ テーパリングに関しては(2021年9月22日:FOMCの内容)を参照してください。
2つ目の「アメリカの債務上限問題」の結論を先に書くと、2021年10月18日にアメリカがデフォルトする可能性があるんです。
簡単に言うと、アメリカ政府のお金が枯渇して、債務(借金)が払えなくなる可能性があります。
「あの超大国アメリカがそんなことになるわけないじゃん」って思う人が多いと思います。
それが本当の話なんです!
アメリカのイエレン財務長官(日本でいうと財務大臣)が2021年10月18日には政府のお金が尽きて、アメリカがデフォルト(債務不履行)に陥る恐れがあると議会に警告したんです。
なんでこんなことになったのかというと、これには「アメリカの債務上限問題」が大きく関係してきます。
債務上限問題とは…
アメリカ政府が国債発行などで借金できる残高に上限があり、もうその借金残高の上限いっぱいまで借金をしていて、アメリカ政府が必要な資金を調達できなくなっているんです。
債務上限:28兆5000億ドル(約3135兆円)
現在の国債発行残高:28兆4600億ドル(約3130兆6000億円)
なんで急にこの問題が勃発したかというと…
2019年8月2日に成立していた超党派予算法によって、債務上限の適応を2021年7月31日まで停止されていましたが、その期限が切れてしまったからです。
2019年8月2日に成立した法律なのでコロナウイルスへの対応ではないです。
実は、この債務上限問題が勃発したのは今回が初めてではないんです。
過去に債務上限問題が勃発した年は、2011年、2013年、2015年、2017年と過去に何回もあります。
過去に債務上限問題が勃発した時は、「債務の上限を引き上げて」対応してきました。
アメリカの国債発行残高の推移を見てください。
画像引用元:三井住友DSアセットマネジメントのレポート
今回スムーズに債務上限を引き上げられない理由は、共和党も借金が増え続けることに反対していますが、バイデン大統領が所属している民主党内でも債務引き上げを良しとしない議員がいるので、スムーズに債務引き上げが出来ないんです。
ちなみに2011年8月の時も債務上限問題が勃発して、その時はギリギリのところで債務上限を引き上げることができましたが、その3日後に格付け会社のS&Pがアメリカ国債をAAAからAA+に格下げしました。
最終的には、過去と同じようにデフォルトは回避してくると思いますが、相場自体はもうしばらく軟調に推移することが予想されます。
整理すると…
結局は共和党も民主党内の債務上限を引き上げることに反対している議員もデフォルトは回避する動きになると思いますが、相場は月末あたりまでは不安定に推移すると思われます。
共和党としては、自分たちが通したい他の議案を交渉材料にして、それと引き換えに債務上限引き上げに応じる可能性が高いです。
今月いっぱいは株は不安定な値動きをしますが、不安にならずに短期的な乱高下は気にしないようにしましょう。
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