2023年1月:米消費者物価指数(CPI)
#771
こんにちは、チャーリーです!
2023年2月14日に米消費者物価指数(CPI)を米労働省労働統計局が発表しました。
ここ最近のCPIは鈍化傾向になってきているので、そのいい流れが途切れていないのかが注目されています。
2023年2月3日に発表された米雇用統計が予想を大きく上回って労働市場が好調だったので、FRBはタカ派に傾いています。
※ タカ派とは利上げ積極派のこと
雇用統計が良かった後だけに米消費者物価指数がいつも以上に注目されていました。
今回発表された内容は以下の通りです。
・総合指数は前年同月比:6.4%上昇
→ 市場予想の6.2%を若干上回った
・変動が激しい食品・エネルギーを除いたコア指数は前年同月比:5.6%上昇
→ 市場予想の5.5%を若干上回った
コロナ前の2019年からの推移を見てみます。
上記した通り、総合指数もコア指数も市場の事前予想を上回ってしまいましたが、個人的にはあんまり気にしなくてもいいと思っています。
それは鈍化傾向が続いているからです。
及第点は十分クリアしていると思います。
・青色の総合指数は2022年6月のピークから7ヶ月連続で鈍化
・赤色のコア指数は2022年9月のピークから4ヶ月連続で鈍化
さすがにもう完全にピークアウトしたと言ってもいいと思います。
インフレ鈍化を助けているのは中古車です。
それこそインフレ加速している時は中古車価格がどんどん上がっていたのを覚えています。
中古車価格が上昇していたのは、半導体不足が原因でした。
日本でも新車を購入しても納車が1年先というのがザラでした。
新車がすぐ納車されないので中古車需要が高まって中古車価格が上昇していったんです。
その中古車価格は2023年1月前月比で1.9%下落しています。
ちなみに前月比ベースで価格が下落したのは7ヶ月連続になりました。
逆になかなかインフレが鈍化してくれないのが住宅費です。
住宅費は実勢市場とタイムラグがあるのは知っていますが、消費者物価指数(CPI)上でなかなか鈍化してくれないのでヤキモキします。
※ 実勢市場では住宅市場はすでにピークアウトしています。
その住宅費は前月比で0.7%上昇しています。
この消費者物価指数(CPI)の内容だと次回の利上げも0.25%の可能性が高いと思います。
利上げをどうするかの話し合いをするFOMC(連邦公開市場委員会)の日程と載せておきます。
整理すると…
アメリカのインフレは着実に鈍化傾向を続けています。
それは間違いなくFRBが積極的に利上げを行った成果です!
投資家からするとFRBが積極的に利上げを行えば行うほど株価が下がるので、利上げに対して良いイメージがないかもしれませんが…
まぁ何にしても一喜一憂しないことですね。