2022年12月:米消費者物価指数(CPI)

#749

こんにちは、チャーリーです!

2023年1月12日に今もっとも注目されている指標と言っても過言ではない米消費者物価指数(CPI)が発表されました。

発表しているのは米労働省労働統計局です。

 

発表された内容は以下の通りです。

・総合指数は前年同月比:6.5%上昇

・変動が激しい食品・エネルギーを除いたコア指数は前年同月比:5.7%上昇

 

コロナ前からの推移を見てみます。

 

パッと見でもピークから鈍化してきているのがわかると思います。

押さえておいてほしい点を整理します。

・総合指数

 6ヶ月連続でインフレが鈍化

 2021年10月以来の水準まで鈍化

・コア指数

 3ヶ月連続でインフレが鈍化

 2021年12月以来の水準まで鈍化

 

このことに加えて1月6日に発表された雇用統計の内容からするとインフレはピークアウトしたといってもいいと思います。

雇用統計のことは雇用統計の項目の中の「平均時給」も少しずつ鈍化してきています。

 

ちなみに次回FOMCは1月31日2月1日です。

今のところは次回FOMCで0.25%利上げする可能性が高いような気がします。

インフレ退治と景気後退の綱引きを絶妙な力加減で運営しないといけないのでパウエル議長は大変だと思います。

 

話を消費者物価指数(CPI)に戻します。

CPIを項目別に見ると、今回大きく下落したのは「ガソリン価格」です。

前年同月比で-9.4%も下落しました。

 

原油WTIの価格推移

こうやってみると原油価格もかなり下がりました。

ピークからだと38.63%も下落しています。

2022年3月7日:130.50ドル

2023年1月13日:80.08ドル

下落率:38.63%下落

 

次にここ数ヶ月間のブログでずっと推移を追っている「食品・エネルギー・住宅費を除いた指数」の推移を見てみます。

これで3ヶ月連続でマイナス0.1%になりました。

変動費が激しい項目を除いた指数だとピークアウトしています。

 

ただ、残念なのが「住宅費」だけで見ると前年同月比で0.8%増でした。

2022年11月が0.6%増だったので「住宅費」だけだとインフレが鈍化したとは言えないです。

実際の「住宅費」は利上げの影響で下がってきているのですが、それがCPIに反映するまで半年~1年くらいのタイムラグがあるのでCPI上で「住宅費」が鈍化してくるのはもう少しかかりそうです。

 

 

整理すると…

総合指数で見るとインフレは完全にピークアウトしたと言ってもいいと思います。

変動が激しい食品・エネルギーを除いたコア指数も同じです。

これはアメリカが断固たる決意を持って、歴史上あり得ないペースで利上げを行った成果です。

今のところはFRBのパウエル議長は難しい政策運営を大きなミスなく行っています。

たぶん日銀だとここまでうまく運営できてない可能性があるような気がします…

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