2022年10月:米消費者物価指数(CPI)

#711

こんにちは、チャーリーです!

2022年11月10日のアメリカ市場は大幅高になりました。

・NYダウ:前日比3.68%上昇

・S&P500:前日比5.54%上昇

・ナスダック総合:前日比7.35%上昇

 

これは2022年11月10日に米労働省労働統計局が発表した「米消費者物価指数(CPI)」を受けて大幅高になったんです。                         

 

米消費者物価指数(CPI)の発表内容は以下の通りでした。

・総合指数は前年同月比:7.7%上昇

・変動が激しい食品・エネルギーを除いたコア指数は前年同月比:6.3%上昇

 市場予想:6.5%上昇

・コア指数の前月比:0.3%上昇

 

簡単言うと、予想していたほどインフレが加速していなかったということです。

加速していないどころかインフレ鈍化の兆しがチラッと見え始めました。

 

といっても、インフレがピークアウトしてきている兆候があると言われた後でもそうじゃなかったりということが何回かあったので冷静に調べていきたいと思います。

 

 

まずは米消費者物価指数(CPI)の推移を見てみます。

 

総合指数が2022年1月ぶりの上昇率まで鈍化しています。

変動が激しい食品・エネルギーを除くコア指数は2022年9月よりは伸び率が鈍化していますが、これだけだと何とも言えません。

 

これだけの内容だと11月10日の株式相場があれだけ大幅高になったのが解せません。

いろいろ調べてみると実はすごいことが起きていました!!

すごいことというのは、「食品・エネルギー・住宅費を除いた指数」が前月比でマイナス0.1%に転じたんです。

 

食品・エネルギー・住宅費を除いた指数に限らず、インフレが加速したのは2021年4月からです。

CPIの推移を見たらわかります。

食品・エネルギー・住宅費を除いた指数は、インフレが加速した2021年4月以降で初めて前月比でマイナスに転じました。

これはすごくいい兆候だと思います。

一時的でないことを願います…

 

 

食品・エネルギー・住宅費以外の項目でどの項目の物価が下がったのかを調べてみたいと思います。

前月比で物価がマイナスに転じた項目

・中古車、トラック:前月比2.4%マイナス

・衣服:前月比0.7%マイナス

・医療サービス:前月比0.6%マイナス

 

ちなみに食品・エネルギー除いたコア指数の中で、前月よりも伸び率が大きくなっている品目は住宅費だけです。

あとはすべて伸び率が鈍化しています。

 

 

整理すると…

2022年10月の米消費者物価(CPI)を見るとインフレが鈍化してきたような兆候が見られます。

この結果を受けて、米長期金利の急落・急激な円高・株式相場が大幅高になったんです。

これが一時的なことなのか、本当にインフレが収まってきたのかは全くわかりませんが、あんまり一喜一憂しないように努力したいと思います。

2

1件のピンバック

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です