2022年9月:米消費者物価指数(CPI)
#692
こんにちは、チャーリーです!
2022年10月13日に米消費者物価指数(CPI)の9月分が発表になりました。
発表内容は以下の通りでした。
・総合指数は前年同月比:8.2%上昇
・変動が激しい食品・エネルギーを除いたコア指数は前年同月比:6.6%上昇
→ 市場予想:6.5%上昇
・コア指数の前月比:0.6%上昇
まだまだインフレが収まる気配が見えてきません。
この発表内容を受けて株式市場はどう反応したかというと…
・NYダウ:前日比2.83%上昇
・S&P500:前日比2.60%上昇
・ナスダック総合:前日比2.23%上昇
「???」ってなると思います。
インフレが加速しているのになんで株価が上がるの??
インフレが加速したら利上げが加速するんじゃないの??
って思うと思います。
これに関しては深く考えれば考えるほど時間のムダになります。
ニュースでは「悪材料出尽くしによる上昇」と書かれていました。
正直な気持ちとしてはわけがわかりません。
だからこそ考えるだけ時間のムダなんです。
株価だけ見ていたら何が何だかサッパリわからなくなります。
インフレが収まらない限りは株価は本格的に反転しません。
※ インフレが収まってきた兆しが確認できるだけでもOK
短期的な値動きに惑わされないようにしましょう。
それでは米消費者物価指数(CPI)の推移を見てみます。
変動が激しい食品・エネルギーを除くコア指数が前年同月比で6.6%伸びるのは1982年8月以来の大きな伸び率になります。
→ 40年1ヵ月ぶりの伸び率
コア指数は前月比0.6%上昇しましたが、コア指数の中で前月比で大きく伸びた項目を調べてみます。
・医療サービス:前月比1.0%上昇
・賃貸住宅の家賃やホテルの宿泊料などの「シェルター価格」:前月比0.7%上昇
・輸送サービス:前月比1.9%上昇
・新車:前月比0.7%上昇
逆に前月比で大きく下落した項目
・中古車・トラック:前月比1.1%下落
消費者物価指数(CPI)のコア指数を見る限りではインフレが収まる兆候はまだ見られないです。
前述しましたが、インフレが収まらない限りは株価が本格的に反転することはあり得ません。
といっても今回の消費者物価指数(CPI)の発表を見て過度に悲観的になる必要もないです。
株価が軟調に不安定に推移していることは間違いないですが、昨日のブログ(PERの推移を調べてみる)をよーく思い出してください。
今の株価水準は企業の実力以上に売られていて割安になっています。
これは短期投資家が狼狽売りをしているのでこういう状態になっているんです。
「企業価値>株価」
こういう状態なんです。
「株価は長期的にはEPS(1株あたりの利益)と連動する」ということを忘れなければ、時間がすべてを解決してくれます。
※ 企業価値=EPSだと思ってください。
売られ過ぎているのもは必ず平均回帰します!
逆も然りですが…
本当に過度に悲観的にならないようにしましょう。
整理すると…
9月の米消費者物価指数(CPI)を見る限りではインフレが収まるまでにはもう少し時間がかかりそうです。
ただ、企業価値以上に売られている銘柄を保有している人は慌てないでください。
自然の摂理として平均回帰します。
時間はかかるかもしれませんが、時間が解決してくれます。
やまない雨はないので一緒に踏ん張りましょう。