コストコの真似はできるのか??
#941
こんにちは、チャーリーです!
私はセミナーでコストコの話をするときにいつもこう言います。
「コストコは商品を販売して利益を出そうなんか1mmたりとも思っていないんです」
「他のスーパーはコストコのビジネスモデルの真似ができないんです」
今回のブログではこのことを具体的に調べてみたいと思います。
まず「コストコは商品を販売して利益を出そうなんか1mmたりとも思っていないんです」
について
正直これはビジネスモデルをわかりやすく話すために私が勝手に言っています。
コストコ自身がどう思っているのかはわかりません。
ただ、コストコのビジネスモデルは年会費で利益を出そうとしていることは間違いないです。
恐ろしいことにコストコは原価率89.20%で商品を販売しても利益が出るんです。
もちろん年会費がゼロ円だったとしてもです。
コストコの2024年2月期(2Q)の数字で計算してみます。
売上高:57,331百万ドル
商品原価:51,140百万ドル
販管費:5,240百万ドル
「売上高」−「商品原価」−「販管費」=営業利益
※ 年会費は計算に入れていません
「57,331」-「51,140」−「5,240」=「+951百万ドル」
計算の通り、原価率89.20%で商品販売しても利益は出ます!
繰り返しますが、年会費は計算に入れなくても利益が出ています。
コストコの数字を踏まえて今度はウォルマートで同じ計算をしてみます。
ウォルマートの2024年1月期(1Q)の数字は以下の通りです。
売上高:159,938百万ドル
商品原価:121,431百万ドル
販管費:33,236百万ドル
上記の数字からウォルマートの原価率は75.92%ということがわかります。
ただコストコと比較しやすいように原価率89.20%で計算し直してみます。
売上高:136,133百万ドル
商品原価:121,431百万ドル
販管費:33,236百万ドル
「売上高」−「商品原価」−「販管費」=営業利益
※ ウォルマートも年会費は計算に入れていません
「136,133」-「121,431」−「33,236」=「-18,534百万ドル」
営業赤字になってしまいます。
このことから何が言えるかというと…
もしウォルマートがコストコと同じ原価率(89.2%)で商品販売をしてしまうと営業赤字に陥ってしまうということです。
コストコは原価率89.20%で商品販売しても営業利益が出ます!
ということは
ウォルマートはコストコの真似ができないということになります。
コストコの「堀の深さ」・永続的な競争優位性がわかると思います。
整理すると…
コストコが年会費を除いても利益が出ているというのは知っていましたが、ウォルマートがコストコと同じ原価率で商品販売をすると赤字になるというのは今回改めて計算して初めて知りました。
他社がコストコに付け入る隙はあるのでしょうか…
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