コストが大事!
#685
こんにちは、チャーリーです!
昨日のブログ(投資信託は平均回帰する!?)の最後で投資信託のコスト(信託報酬)のことを書きました。
信託報酬とは
運用管理費用と言われ、保有期間中にかかるコストのこと。
昨日のブログではどれだけ運用が調子よくいっているアクティブファンドでも、結局は「平均回帰」してインデックスファンドと変わらない運用成果になると書きました。
アクティブファンドとは
市場平均を上回る運用を目指す運用をしています。
インデックスファンドとは
市場平均に連動することを目指して運用します。
昨日の内容とは少し違う観点でコストのことを考えてみたいと思います。
昨日のブログではアクティブファンドとインデックスファンドの信託報酬(コスト)を比較しましたが、それだとコストのことが判断しづらいと思います。
※ 少なくとも私は判断しづらいと感じます。
判断しづらいと感じる理由は単純に商品が違うからです。
なので投資対象先が全く同じ投資信託でコストのことを考えてみたいと思います。
比較するのはS&P500に投資するインデックスファンドです。
・eMAXIS Slim米国株式(S&P500):年率0.09680%
・農林中金<パートナーズ>米国株式S&P500インデックスファンド:年率0.61%
至極当然のことですが、2つともS&P500に投資しているので投資先は全く同じなんです。
それにも関わらず、信託報酬が6.30倍も違います。
この時にこう考えてみてください。
「投資先が同じ=リスクも全く同じ」なのにコストの違いによって得られるリターンが違うと考えたらどうですか??
実際に計算してみます。
毎月3万円ずつ積み立て投資して、20年間後の最終資産を計算します。
年率:7.0%
20年後
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
合計投資額:7,200,000円
最終資産:15,151,432円
利益:7,951,432円
農林中金<パートナーズ>米国株式S&P500インデックスファンド
合計投資額:7,200,000円
最終資産:14,291,613円
利益:7,091.613円
両社の差:859,819円
繰り返しますが、「投資先が同じ=リスクも全く同じ」なのにコストの違いによって859,819円も差が生まれてしまいます。
ただしこれはコストのことしか注目していないので要注意!
自分でネットで注文を出せない人とか、すべて自分で判断するのが嫌な人、保有期間中に不安になる人は無理してコストが安い商品を買う必要はないと思います。
コストが相対的に高いのはそういうデメリットを解消してくれる手間賃だと考えるといいと思います。
大事なことは長期間保有することです!
コストがどれだけ安くても長期投資が実現できなければ全く意味がありません。
長期投資が実現できるのであればコストは高くても関係ないと思います。
そこだけは思い違いしないように気を付けてください。
すべてが自己完結できる人は迷うことなく、コストが一番安い商品を選んでください。
整理すると…
今回言いたかったことは「投資先が同じ=リスクも全く同じ」なのにコストの違いによって得られるリターンが違うということです。
リスクが同じなのにコストが違ったらどっちを選ぶべきかは考えるまでもありません。
ただ、最後にも書きましたが、それは買付から管理まで全部自分でできる人の話です。
そうじゃない人はコストだけを気にして投資してしまうと結局は思うような運用成果がうまれない可能性が高くなります。
知識としてはこういうことを知っておいて、あとは自分の性格・スキルと照らし合わせて総合的に判断するようにしてください。