2023年9月-11月期 決算発表:コストコ
#858
こんにちは、チャーリーです!
すっかり忘れていたことがあります。
2023年12月21日のブログ(コストコが特別配当を発表)の中でコストコの決算内容については後日書きますと言っておきながらすっかり忘れてしまっていました。
なので2023年12月14日に発表されたコストコの2024年度第1四半期決算の決算内容について調べていきます。
まずはコストコの株価推移から見ていきます。
株なのでデコボコはありますが、右肩上がりをずっと続けています。
ただ、株価が勢いよく上がり過ぎたために少し割高になっているので、このペースでは上がらないです。
さっそく決算内容を調べていきます。
以下の表はすべてコストコの四半期報告書から数字を抜粋して作成しています。
四半期報告書はこちら
純利益(9月-11月期)
過去の1Q(9月~11月期)と比較しても過去最高額の純利益を出しています。
前年同期比で+16.49%増益
EPS(1株あたりの利益)
前年同期比で+16.61%増加
これだけ見てもコストコの業績がすごくいいのがわかります。
毎回同じことを言っていますが、この利益の源泉は「有料会員数」です!
コストコは商品を販売して利益を出そうとしていません。
そのことは原価率を見たらよくわかります。
商品原価:50,457百万ドル
商品売上:56,717百万ドル
原価率:88.96%
原価率88.96%がどういうことかというと…
簡単にいうと商品原価が889円のモノを1,000円で販売していた場合が原価率88.9%ということです。
これからさらに販管費が引かれるので利益はほとんど出ません。
じゃーどうやってコストコは過去最高益や連続増益を達成しているのかというと…
「年会費」です!
有料会員数が増え続けているので年会費も毎年増え続けています。
四半期ごとの有料会員数の推移を調べてみます。
正直7,200万人という数字は重要ではありません。
重要なことは有料会員数が増え続けているという事実です!
2020年のコロナ禍
2022年の歴史的インフレ
この時期も増えています。
次は年度ごとの有料会員数を調べてみます。
2007年までしか遡れなかったですが、毎年増え続けていることがわかります。
2008年、2009年のリーマンショックの時も増えています。
これがコストコの強さです!
この強さの根源は「原価率の高さ」です!
ちなみにウォルマートの原価率は76.00%
原価760円のモノを1,000円で販売しているという意味です。
再度書くと
コストコは原価889円のモノを1,000円で販売しています。
消費者はどちらで買い物したいと思いますか??
整理すると…
コストコの有料会員数はいったいどこまで増え続けるんでしょうか?
楽しみで仕方ありません。
業績も特別配当を出すくらい調子がいいし。
ただ、冒頭にも書きましたが、今のコストコは割高になっているのでしばらくは株価が上がらない可能性があります。
株価が上がらないからと言って失望しないようにしてください。