2023年度 本決算発表:コストコ

#829

こんにちは、チャーリーです!

今回はコストコの決算について書いていきたいと思います。

2023年9月26日なので少し前の発表ですが…

9月26日の決算発表は2023年度の通期決算です。

※ コストコは8月が本決算

 

 

まずはいつも通り株価推移から見ていきます。

   

2022年4月7日の608.05ドルの高値(終値ベース)から1年7ヶ月間高値を更新していませんがまったく心配する必要はありません。

2021年に「企業価値の増加率<株価上昇率」になったので、割高になっていたんです。

今はその株価に企業価値がちょっとずつ追いついていっている状態なんです。

 

 

それでは決算内容を調べてみます。

以下の表はすべてコストコの年次報告書から数字を抜粋して作成しています。

年次報告書はこちら

 

 

先に書きますが、コストコの堀の深さ(競争優位性)は「原価率」です!

コストコは商品を販売して利益を出そうとしていません。

年会費だけで利益が出るビジネスモデルを構築しています。

 

まずは純利益とEPS(1株あたりの利益)を調べてみます。

純利益

当然と言っていいくらい過去最高益を更新しています。

 

EPS(1株あたりの利益)

過去のEPSの成長率は以下の通りです。

※ 年率ベース

直近3年:16.22%

直近5年:14.84%

直近10年:11.83%

直近15年:11.18%

直近:20年:11.77%

 

なんでこんなに成長率が高いのかというと、前述した通り、原価率を高くして年会費だけで利益を出せる体質が構築できたからです。

コストコの原価率

商品原価÷商品売上×100=原価率

212,586÷237,710×100=89.43%

原価率:89.43%

 

他のスーパーの原価率は以下の通りです。

ウォルマート:76.02%

イオン:71.53%

業務スーパー:88.17%

 

コストコの原価率が一番高いというのがわかると思います。

これは両サイドから考えないといけません。

消費者サイド:原価率が高い=お買い得

会社サイド:原価率が高い=利益が出ない

 

くどいようですが、コストコは商品販売で利益を出そうとしていません。

消費者からすると原価率が高いスーパーで買い物した方が得をするのでコストコで買い物する人が増えやすいです。

コストコの有料会員数がどうなっているのかを見てみます。

一度も減ることがなく、増え続けていることがわかります。

 

当たり前のことですが、有料会員数が増えると会員費の総額は増えます。

その結果が純利益・EPS(1株あたりの利益)に直結しています。

 

私はコストコの原価率・サービス内容を真似できる企業は現れないと思っているのでコストコは永続的な競争優位性を持つ企業だと思っています。

今後も有料会員数は増え続け、利益も増益になっていく確率が極めて高いです。

 

 

整理すると…

コストコは変わらず絶好調です!

コストコを調べ初めて3年以上が経ちましたが、コストコはコロナ禍や高インフレなど経済的にマイナスなことが起これば起こるほどコストコで買い物をする人が増えていると感じています。

こんなデータがあります。

分析会社Placer.aiが2023年7月-9月の来店客数を公表しました。

コストコ:前年同期比2.9%増

ウォルマート:前年同期比3.0%減

ターゲット:前年同期比2.5%減

スーパー全体:前年同期比2.1%減

やっぱりコストコは強い!!

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