2022年度 本決算発表:コストコ

#688
こんにちは、チャーリーです!
コストコが2022年9月22日に2022年度本決算の発表を行いました。
コストコはオススメの銘柄の1つでもありますし、私自身も投資している銘柄なので決算状況を調べていきたいと思います。
まずはコストコの株価推移から
デコボコはしていますが基本的にはずっと右肩上がりが続いています。
さっそく業績を調べていきますが、以前のブログで、「株価は長期的にはEPS(1株あたりの利益)と連動する」と書きましたので、売上高は割愛します。
以下の表はすべてコストコの年次報告書から数字を抜粋して作成しています。
年次報告書はこちら
純利益
きれいに右肩上がりになっています。
EPS(1株あたりの利益)
EPS(1株あたりの利益)も純利益同様きれいに右肩上がりになっています。
ただ、前から気になっていたことがあります。
コストコは自社株買いを積極的にしないので、純利益の増益率とEPSの増額率がほぼ同じなんです。
2010年からの増加率
純利益(年率ベース):13.32%
EPS(年率ベース):13.35%
「EPS=純利益÷発行済み株式数」で計算されるので、自社株買いを行って発行済み株式数が減ればEPSは上昇します。
発行済み株式数の推移を見てみます。
明らかに発行済み株式数は減っていません。
これは前述した通り、自社株買いを積極的に行っていないからです。
コストコで唯一残念なことが自社株買いを積極的に行っていないところです。
キャッシュフロー(以下:CF)
自社株買いを積極的にできない理由はこのフリーCFです。
「フリーCF=営業CF−設備投資」で計算しているので、設備投資が増えればフリーCFは必然的に減ってしまいます。
気にするほどでもありませんが、設備投資は毎年増加傾向にあります。
有料会員数
コストコの利益の源泉である有料会員数は順調に伸び続けていました。
コストコの強さの秘訣はこの有料会員数の伸びです。
2020年のコロナ大流行の時も、歴史的な高インフレの時でも会員数は増え続けています。
また、今期は年会費の値上げを見送りましたが、来期には会員費の値上げをする可能性が高いと思います。
コストコは5年~6年ごとに定期的に年会費を上げています。
前回値上げしたのが2017年度だったので来期値上げの可能性が高いというわけです。
最後に今期の原価率を調べて終わりにします。
原価:199,382百万ドル
商品販売:222,730百万ドル
原価率:89.5%
整理すると…
コストコの業績は絶好調と言っていいと思います。
コストコはフリーCFがイマイチという短所はありますが、個人投資家にとってこれほど競争優位性(堀)がわかりやすい企業は多くはありません。
原価率が89.5%と物凄い原価率で販売しているからこそ、有料会員数が増え続けています。
有料会員数が増え続けるのでEPS(1株あたりの利益)も右肩上がりになっています。
コストコは売られにくく、少し割高な状況が続いていますが持ち続けた人が勝ちなのでほったらかし投資を継続しましょう。