2022年第2四半期 決算発表:コストコ
#516
こんにちは、チャーリーです!
私自身も投資していますし、オススメ銘柄の1つであるコストコが2022年3月3日に2022年度の第2四半期決算を発表しました。
コストコの第2四半期は12月~2月の3ヵ月です。
まずは株価推移から見てみます。
多少デコボコはしていますが、右肩上がり基調は続いています。
高値からもそんなに下がっていないです。
2021年12月29日~2022年3月10日
567.77ドル→ 532.72ドル
下落率:6.17%下落
S&P500の高値からの下落率
2022年1月3日~2022年3月10日
4,796.56ドル→ 4,259.52ドル
下落率:11.19%下落
さっそく業績内容を調べていきます。
以下の表はすべてコストコの四半期報告書から数字を抜粋して作成しています。
四半期報告書はこちら
売上高
今みたいな40年ぶりの高インフレになっていても、過去の12月~2月期と比べると過去最高を更新しています。
純利益
純利益も過去の12月~2月期と比べると過去最高益を更新しています。
過去のブログでも書きましたが、このインフレにも関わず、アメリカの消費は旺盛です!
一般的にはインフレ(物価が高くなる)と買い物を控える傾向が強くなるんですが、インフレをものともせず利益を伸ばしています。
有料会員数
コストコの強さはこの有料会員数の増加です!
コストコが原価率89.35%で商品を販売できる理由はこの有料会員費があるからです。
※ 原価率が高いということは、消費者はそれだけ安く買えるということ。
有料会員費だけで利益を稼げるビジネスモデルを構築しているからこそ原価率が高くても大丈夫なんです!
2021年12月~2022年2月の原価率は以下の通りです。
原価(仕入れ価格):455億1700万ドル
売上(商品販売だけ):509億3700万ドル
原価率:89.35%
計算式
原価÷売上=原価率
家族カード会員を含む会員数
※ コストコは有料会員になると同居していれば、有料会員1人に付き無料でもう1人会員になれます(厳密には同居さえしていれば家族じゃなくても大丈夫です)。
有料会員数にしても、この家族カードを含む会員数にしてもなんでこんなに増えていくのかというと、それは上記したとおり原価率が高い(商品が安い)からです。
この原価率で企業利益を出せる企業はコストコしかないです。
ウォルマートの直近3ヵ月の原価率:76.23%
ターゲットの直近3ヵ月の原価率:74.34%
クローガーの直近3ヵ月の原価率:77.82%
神戸物産の直近3ヵ月の原価率:88.08%
→ 神戸物産は「業務スーパー」を運営している会社です。
アメリカのスーパーと比べると原価率が10%違うことがわかります。
日本の「業務スーパー」と比べてもコストコの方が原価率が高いです。
くどいようですが、原価率が高いということは、それだけ安く販売しているということです。
整理すると…
コストコは40年ぶりの高インフレになっても強いです!
インフレになればなるほど、消費者は商品の販売価格を気にするようになることを考えると、ほぼ原価で販売しているコストコで買い物をする人が増える可能性が高いです。
そうなれば有料会員数がますます増えやすくなります。
この有料会員費で利益を稼ぐビジネスモデルこそがコストコの堀です!
ライバル会社は原価率89.35%で商品販売できません。
これこそがバフェットが言っている永続的競争優位性を持った企業の典型例です。