2021年9月-11月期 決算発表:コストコ

#461

こんにちは、チャーリーです!

今年最後のブログは12月28日(火)にして、年末年始はブログを休載します。

12月29~1月4日が休載期間です。

最近買ったコストコが2021年12月9日に2022年度第1四半期決算の発表を行ったので業績内容を調べてみます。

 

まずは株価推移から

         

右肩上がり基調が続いています。

 

さっそく業績内容を調べていきたいと思います。

以下の表はすべてコストコの四半期報告書から数字を拾って作成しています。

四半期報告書はこちら

 

売上高

時期によってデコボコはありますが、過去の9月-11月期と比べると今期が一番多いです。

 

 

純利益

売上高同様、時期によってデコボコがありますが、過去の9月-11月期と比べると過去最高益をあげています。

 

 

有料会員数

この3ヵ月も順調に有料会員数が増えています!

死角なし!!と言った内容です。

 

 

ただ、今までコストコを取り上げたブログでは、「コストコの収益源は会員費」と何度も書いてきましたが、ここにきて収益構造が変わってきているみたいなんです。

 

2021年12月14日の日本経済新聞朝刊18面でこのような記事が載っていました。

会員費頼みを脱却したのか調べてみたいと思います。

 

 

まずは、営業利益と会員費の推移を見てみます。

たしかに、会員費を除いた営業利益(緑色の棒グラフ)を見ると、年々増えていっていることがわかります。

 

次に、会員費が営業利益に占める割合を見てみます。

2009年の86.3%をピークに年々減ってきていることがわかります。

今回の決算発表では55.9%まで下がっています。

 

これは単純に会員費以外の本業でも収益を上げているということです!

日経新聞には、商品構成を見直したことの影響が大きいと書いてあります。

具体的には、実入りが少ないパソコンを減らし、安値で仕入れたアパレルの販売を拡大。

客層に合わせてダイヤモンドなど貴金属の取り扱いを増やしていることが影響しているみたいです。

 

ただ、これで原価率が低くなっていたら、コストコの経営が迷走しているということになります。

 

コストコのビジネスモデルは原価率を高く価格を設定して、消費者には安く販売することでコストコファンを増やすというやり方です。

なので利益は会員費であげるビジネスモデルだったはずです!

 

原価率を調べてみたいと思います。

まずは、会員費が営業利益に占める割合が一番高かった2009年度から

※ 2009年度、1年分の数字です。

原価率=商品代÷純売上高で求められるので、2009年度の原価率は89.2%でした。

 

 

それでは今回発表された業績内容を見てみます。

※ 2021年9月-11月期の3か月分の数字です。

2021年9月-11月期の原価率は88.9%でした!

 

調べて安心しました!

原価率で見る限りだとコストコは変わらず、商品を安く販売していることがわかります。

2009年当時と大差ありませんでした。

 

 

整理すると…

コストコは原価率88.9%で会員費以外の本業で収益が稼げるようになってきています。

これは塵も積もれば山となる作戦が実を結び始めたんだと思います。

薄利でも買い物してくれる客数、金額が増えれば本業の収益も伸びるからです。

ということは、コストコファンが増えた証拠とも言えます。

やっぱりコストコは強いです!

PERが過去最高になっているのは気になりますが…

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