コストコ:2022年12月の売上高
#745
こんにちは、チャーリーです!
2023年1月6日の株式市場でコストコが大幅高しました。
コストコ:前日比7.26%上昇
先月は1日で6.56%下落したり、今月は1日で7.26%上昇したりとかなり値動きが荒くなっています。
これはコストコが毎月発表している売上高に一喜一憂しているからです。
コストコのビジネスモデルを理解していれば、そんなことで一喜一憂しなくてもいいと思いますが…
過去5年間の株価推移はこんな感じです。
2021年9月以降ずっと株価が上がっていないので心配になって一喜一憂する気持ちはわからないわけではないです。
期間にして1年4ヶ月間も上がっていないです。
1月6日の相場でなぜ7.26%も急騰したのかというと…
2022年12月の売上高が予想よりも良かったからです。
12月の売上高は以下の通りです。
前年同期比:+5.5%増(市場予想は+5.0%増)
ガソリン価格や為替の影響を除いた既存店売上高
前年同期比:+7.3%増
株価が大きく下がった11月の売上高
前年同期比:+4.3%増
ガソリン価格や為替の影響を除いた既存店売上高
前年同期比:+5.3%増
11月も売上高は成長はしているんですが、成長率が鈍化したという理由で株価が6.56%も下落してしまいました。
ちなみに2022年12月の地域別の売上高は以下の通りです。
※ 具体的な数値は公表されていません。
コストコは店舗数で見るとアメリカとカナダが断トツに多いので、アメリカとカナダだけ個別に公表されています。
一番の主力市場であるアメリカではガソリン価格・為替の影響を受けたとしても前年同期比で+6.2%も増加しています。
これが原価率89%を誇るコストコの強さだと思います。
最後にコストコの地域別店舗数を載せて終わりにしたいと思います。
アメリカとカナダが多いというのはわかると思いますが、あとはわかりにくいので実際の店舗数を書いていきます。
アメリカ:583店舗
カナダ:107店舗
メキシコ:40店舗
日本:31店舗
イギリス:29店舗
韓国:18店舗
台湾:14店舗
オーストラリア:14店舗
スペイン:4店舗
フランス:2店舗
中国:2店舗
アイスランド:1店舗
ニュージーランド:1店舗
スウェーデン:1店舗
合計847店舗
こうやって書いてみるとヨーロッパには積極的に進出していないことがわかります。
ヨーロッパの雄国であるドイツはゼロ、フランスは2店舗しか出店していません。
なぜ出店数が少ないのかはわかりませんが…
コロナ前の2019年12月時点での店舗数と比べると世界全体で62店舗(785店舗→847店舗)も増えています。
アメリカは過去3年間で37店舗も増えています。
まだまだアメリカでも拡大の余地があるということだと思います。
整理すると…
コストコは毎月の売上高に一喜一憂する必要はまったくありませんが、株価は毎月の売上高が発表される度に乱高下しています。
売上高は伸びた方がいいに越したことはないないですが、コストコのビジネスモデルを理解していれば右往左往しなくて済みます。
私のブログを読んでいる読者の方は、売上高もそうですが、1年4ヶ月間も株価が上がっていないことに関しても気にせず保有しておいてください。
EPS(1株あたりの利益)は着実に伸びているので株価に関しては時間が解決してくれます。