コストコが成長率が減速!??
#726
こんにちは、チャーリーです!
2022年12月1日のコストコの株価が6.56%も下落してビックリした人がいると思います。
私はかなりビックリしました。
前日の時間外取引から株価が大きく下がっていたのでおかしいなとは思っていましたが…
2022年12月1日
コストコの終値:503.86ドル
前日比35.39ドル安(6.56%下落)
コストコが1日で6%も下がることはなかなかありません。
遡って調べると2020年3月16日以来でした。
2020年3月と言えば、コロナが世界的に大流行し始めた時です。
志村けんさんがコロナで亡くなったのが2020年3月29日なのでそういう時期に6%下がったんです。
まずはコストコの株価推移から見ていきます。
順調に右肩上がりになっていましたが、直近1年間は全く株価は上がっていません。
これはコロナ以降、株価が急激に上がった反動だと思います。
今回は2022年12月1日の相場でコストコが6%も下がった理由について書いていきたいと思います。
良くないニュースなのは間違いありませんが、気にしないといけないほどのニュースでもないので気楽に見てください。
12月1日に大きく株価が下がった理由は、コストコが発表した11月の販売実績が芳しくなかったからです。
※ 11月30日に発表しました。
販売実績が芳しくなかったポイントは2つです。
・ガソリン価格、為替の影響を除いた売上高の伸び率が鈍化した
・eコマースの伸び率がかなり悪かった
1つずつ調べていきたいと思います。
以下の表はすべてコストコが発表している月間販売実績から数字を抜粋して作成しています。
販売実績はこちら
まずは「ガソリン価格、為替の影響を除いた売上高の伸び率が鈍化した」ことから調べます。
※ アメリカ市場だけの売上高です。
2022年11月の売上高の伸び率が前年同期比+4.6%になっています。
この表を見たらわかるようにコロナが流行した以降で見ると売上高の伸び率が一番低いことがわかります。
コロナ以前は2019年5月(+4.4%)や2019年11月(+4.3%)というのがありますが…
次は「eコマースの伸び率がかなり悪かった」ことについて
※ ガソリン価格、為替の影響を除いたeコマースの伸び率です。
2022年11月は前年同期比-8.9%になっています。
これもコロナ流行以降では初めてのことです。
そもそもコロナ流行以降は前年同期比でマイナス成長したことが一度もありませんでした。
この2つの良くないニュースを受けて株式市場ではクリスマス商戦での不振が懸念されて大きく売られました。
前述しましたが、このニュース自体は間違いなく良くないニュースです。
ただ、なぜ気にすることでもないのかというと…
コストコは商品販売で利益を出そうとしている企業ではないからです!
コストコは利益を「年会費」で稼ごうとしている企業です。
商品販売が多少伸びても減ってもコストコにとっては大きい影響はありません。
大事なことは「年会費」を払っている会員数がどうなっているのかです。
有料会員数は最新データが2022年8月末時点なので、実際11月にどうなっているのかはわかりませんが、過去の推移を見ると心配しなくてもいいと思います。
2008年、2009年のリーマンショックの時も、2020年のコロナが流行した時も有料会員数は増え続けています。
2007年からのデータだと有料会員数は一度たりとも減ったことがありません。
なので売上高の伸び率が鈍化したとしても過度に心配する必要がないんです。
整理すると…
コストコが発表した2022年11月の販売実績自体は良くない内容だったことは間違いありません。
ただ、コストコのビジネスモデルを考えるとそんなに気にしなくてもいいと思います。
実際問題として、2019年5月と11月はもっと良くない販売実績でした。
でもその後は回復していますし、有料会員数も伸び続けています。
一喜一憂しないように気を付けたいと思います。
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