がびーん…企業年金、運用利率下げ
#109
こんにちは、チャーリーです!
2020年10月29日と10月30日の日経新聞に、第一生命が確定給付年金の運用利率を1.25%から0.25%に引き下げるという記事が掲載されました。
※ 他社も追随して引き下げる公算が大とのこと。
企業年金のイメージです。
この企業年金は、企業が福利厚生の一環として実施していて、今回話題になっているのは企業年金の中でも、「確定給付」と言われれる予め将来の給付額を約束する企業年金です。
なぜ運用利率を1.25%→0.25%に引き下げたかというと…
① 日本国債の利回りが0%近辺で推移しているため、運用難になっているから。
② 約束している利回りを下回ると、運用を受託している生保会社が追加で資金を拠出しないといけないから。
1つずつ考えていきたいと思います。
①の「超低金利状態で運用難になっている」ことについて
第一生命がどのような資産配分で運用しているのか見てみます。
データ引用:第一生命のホームページにある「特別勘定運用のご報告」
確かにこれをみると国内債券(国債)で運用している比率が一番大きいので、超低金利状況では運用難になってしまいます。
あと、個人的に感じたことは、資産配分のバランスがいびつだなと思いました。
公的年金を運用しているGPIFと比べたら、いびつさに気付くと思います。
次に2つ目の「約束している利回りを下回ると…」については、過去の企業年金の利率も含めて見てください。
さすがに1994年みたいに年率4.5%での運用は厳しいとしても、今回引き下げる前の1.25%は達成できてもいいような気がするのは私だけ…??
ちなみに公的年金を運用しているGPIFの過去の運用成績は以下の通りです。
引用:GPIFのホームページ
公的年金は年率2.97%の利回りを達成している…
これを見ると1.25%から引き下げなくてもいいと思います!
GPIFのことについては過去ブログの(年金運用が8兆円の赤字でも大丈夫なワケ!!)を参照してください。
しかも、ここからの話は年金運用としてはダメかもしれませんが、年金運用ということは長期運用が前提での運用なので、S&P500で100%運用した方がよっぽど効率的、且つ良いパフォーマンスが実現できることも事実です!
整理すると…
今回言いたかったのは、第一生命の運用が下手っぴと言いたかったんじゃなくて、どこに投資して運用するかで運用成績が大きく変わるということです!
直接証券会社に口座を開いて運用していなくても、給料天引きになっている確定拠出年金のiDeCo(イデコ)はどういう運用をしていますか?
iDeCoは毎月一定額を拠出して買い付けているので、まさしくドルコスト平均法を実現している運用方法です。それなのに国内債券の比率が高かったらもったいないです。
私はサラリーマン時代の確定拠出年金は100%外国株式で運用していました。言うまでもなく大きくプラスになっています。
個人的に運用している資産も全て外国株式です!
過去ブログの(2020.9.30 資産公開)を参照してください。