高配当株 VS 連続増配株

#376
こんにちは、チャーリーです!
以前のブログで配当株VS小型株を検証しましたが、今回の内容もずっと気になっていたことを調べてみようと思います。
※ 配当株と小型株のことは(配当株 VS 小型株)を参照してください。
それはタイトル通り、「高配当株VS連続増配株」です!
2つとも配当に着目した投資なので、何が違うのかを説明します。
高配当株:単純に配当金を多く出している企業の株のこと
→ 増配しているかどうかは関係ないです
連続増配株:毎年配当金を増額している企業の株のこと
→ 配当利回りに注目するのではなく、連続して増配しているかがポイント
今回検証していく銘柄は以下の2銘柄です。
高配当株:バンガード米国高配当株式ETF(VYM)
→ この銘柄の平均配当利回りは2.83%。S&P500の平均配当利回り1.69%。
連続増配株:S&P500配当貴族指数
→ 配当貴族とは25年以上連続で増配している企業のこと
早速過去の株価推移を見ていきたいと思います。
※ 2銘柄とも単純に価格の推移なだけで、配当金は株価に全く含まれていません。
まずはバンガード米国高配当株式ETF(VYM)
過去10年間:2.49倍
年率ベース:+9.58%
次はS&P500配当貴族指数
過去10年間:3.23倍
年率ベース:+12.45%
配当金を含まずに単純に株価の推移だけで比較すると、S&P500配当貴族指数の方が圧倒的に上昇率が高いです。
配当金込みでの比較もしたいんですが、バンガード米国高配当株式ETF(VYM)の配当金込みの株価推移が出ないので時系列での比較ができないんです…悲
ただ、ブルームバーグで検索すると、過去5年、過去3年のトータルリターンの数値は載っているのでそれをそのまま採用して比較してみます。
過去5年間の配当金込みのトータルリターン(年率ベース)
バンガード米国高配当株式ETF(VYM):+11.71%
S&P500配当貴族指数:+14.52%
2.81%の差なので大したことないと思うかもしれませんが、毎年2.81%の差が出ると大きいんです。
実際計算してみます。
100万円投資して、年率11.71%で5年間運用すると
5年後:1,741,241円
100万円投資して、年率14.52%で5年間運用すると
5年後:1,972,465円
たった5年間で231,224円の差が生まれてしまうんです!
過去3年間の配当金込みのトータルリターン(年率ベース)
バンガード米国高配当株式ETF(VYM):+10.02%
S&P500配当貴族指数:+14.06%
配当金込みのトータルリターンで比較しても、S&P500配当貴族指数の方がパフォーマンスが高かったです!
考えられる理由としては
・増配しようと思ったら利益も増益になっているケースが多い
→ 利益が伸びているので株価もそれに伴って上昇している
・25年以上連続して増配している企業は不況時にも利益をちゃんと出している
→ ITバブル崩壊やリーマンショック、コロナ禍などの不況期に赤字になったり、大幅減益の企業は増配ができない
整理すると…
やっぱり連続増配株は強かったです!
長期投資をしようと思った時にどの銘柄に投資していいのかわからない時は、連続増配銘柄から選択することをオススメします。
ただ、連続増配と言っても10年連続増配とかだと落とし穴に落っこちてしまいます。
過去10年はずっと景気がいいからです!
20年以上連続とか25年以上連続して増配していないと不況時にも業績が安定しているのかどうなのかがわかりません。こういう企業は大概、何らかの”堀“を持っているケースが多いです。