アメリカ先住民は損したのか??
#99
こんにちは、チャーリーです!
長期投資の本を読んでいたら複利効果がいかにすごいかを示す事例として、よく引き合いに出される話です。
「1626年にオランダ人がアメリカ先住民から24ドル相当の装身具・ビーズでマンハッタン島を買った」と言われています。
マンハッタン島と言えば…
ニューヨークの中心地であり、セントラルパーク、国連本部ビル、メトロポリタン美術館、ニューヨーク近代美術館(MoMA)、5番街、カーネギーホール、ブロードウェイ、ウォール街、ワールドトレードセンター、ロックフェラーセンターなど世界的に超が100個くらいつく超有名な場所です!
当時の物価水準が全く分からないですが、24ドル相当の装身具・ビーズで売ったアメリカ先住民はもったいないことをしたなと思いますか?
普通に考えたらもったいないどころの話ではないですよね…
だがしかし!!
妄想の仮定の話で1626年に受け取ったその24ドルを2020年までずっと運用し続けていたらどうなっていると思いますか?
当然、394年間1度も売らずにほったらかしにするので、複利の効果を最大限受けることになります。
・24ドルを394年間、複利で年率8%で運用し続けた結果
354兆ドル(約3京7500兆円)になっています。
※ 現在の開発されたマンハッタンどころかアメリカ全体を買える金額くらいになっている。ちなみにアメリカのGDPが約20.6兆ドル。アメリカの株式時価総額は約37兆ドル。
・24ドルを394年間、複利で年率7%で運用し続けた結果
9兆660億ドル(約960兆9900億円)になる。
※ GAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)を買収してもまだまだお釣りがきます。GAFAMの合計時価総額:約7.59兆ドル。
実際問題394年間も運用し続けることは不可能ですけど、複利効果のすごさがわかったと思います。
ちなみに年率7%とか8%で運用すること自体が無理だろって思う人は過去ブログの(えっ!? 第2のアマゾン、グーグル、アリババを見つけなくてもいい??)を見てください。
整理すると…
394年は非現実的な年数ですが、10年でも20年でも長期に運用すればするほど複利効果が発揮できるので、年率7%とか8%という数字をバカにしたらいけません。
過去ブログの(すごい…複利効果の威力)も参考にしてみてください。
逆説的に言うと、ネット上によく書いてある「自動売買で年率100%が実現!!」という詐欺に引っかかることがなくなります。
よく考えてみて下さい!
年率100%を10年間複利運用したら、100万円が10億円を超える計算になります。
15年間年率100%で運用できたら100万円が340億円になっています。
複利計算を理解している人からすれば、この年率100%がいかに有り得ない数字かということがすぐわかると思います。