もう!? クリーンエネルギー関連のETFの人気が低迷してきた
#370
こんにちは、チャーリーです!
やっぱりESG投資はテーマ株投資なのか??
→ 流行り、旬がある投資なのかということ。
ESGといっても(環境・社会性・ガバナンス)と3つの項目があるので、今回は環境部分にスポットを当てて検証していきたいと思います。
検証する前の情報では、クリーンエネルギー関連のETFに空売り(カラ売り)の残高が増えてきているという記事を見たので実際どうなのかを調べていきます。
空売りとは、株価が下がったら儲かる取引のことです。
今後株価が下がると思う人が多くなったら空売りの残高が増えてきます。
ということは今後下がると思っている投資家が増えてきているということです。
今回検証するETFは以下の4銘柄です。
・iシェアーズ グローバルクリーンエナジーETF(ICLN)
・インベスコ グローバルクリーンエネルギーETF(PBD)
・インベスコ ワイルダーヒル・クリーンエネルギーETF(PBW)
・インベスコ ソーラーETF(TAN)
1つずつ2020年からの株価推移を見てみます。
※ ESG投資がブームになったのが2020年に入ってからなので
まずは、iシェアーズ グローバルクリーンエナジーETF(ICLN)
典型的なテーマ型投資って感じです…
ブームの時はみんなが投資するので株価が上がってますが、旬や流行りは長く続かず、息切れて下がっています。
2020年1月~ピークまで株価上昇率
2020年1月2日:11.93ドル
2021年1月7日:33.41ドル
ピーク時で2.80倍になった
次はインベスコ グローバルクリーンエネルギーETF(PBD)
全く同じ値動きです。
2020年1月~ピークまで株価上昇率
2020年1月2日:14.54ドル
2021年1月22日:40.71ドル
ピーク時で2.79倍になった
続いてインベスコ ワイルダーヒル・クリーンエネルギーETF(PBW)
これも値動きが似ています。
2020年1月~ピークまで株価上昇率
2020年1月2日:34.85ドル
2021年2月9日:136.00ドル
ピーク時で3.9倍になった
最後にインベスコ ソーラーETF(TAN)
2020年1月~ピークまで株価上昇率
2020年1月2日:31.94ドル
2021年2月9日:121.94ドル
ピーク時で3.81倍になった
全部同じ銘柄のチャート??って一瞬勘違いしてしまうくらい値動きが同じです!
例外なく旬な時期は大きく上がっていますが、これまた例外なく旬な時期は長続きせず、下がっています。
ESG投資といっても、環境だけに特化して投資をしたらこういう結果になるということがわかりました。
逆説的に言うと、ESGに投資している投資信託で値上がりしている投信があるとすれば、2つのことが考えられます。
・環境以外の社会性・ガバナンス部分に特化している銘柄が大きく上がっている
・世界的に話題になっている「なんちゃってESG」の可能性が高い
整理すると…
こういうのを調べると改めて株式投資をする上で大事なことは、企業がいかに利益を上げているのかが重要ということに気付かされます。
ESG投資とか、環境に配慮している企業に投資というのは、投資する銘柄がどれだけ利益を上げているのか?増益基調なのか?という視点の優先順位がかなり低いので、今回調べたような結果に陥るんだと思います。