2020年度 決算発表:コルゲート

#182
こんにちは、チャーリーです!
アメリカ企業は12月決算が多いので、1月下旬から2月中旬は12月決算企業が決算発表を行います。
ここ最近のブログでは過去にブログで取り上げた銘柄の中で、特に気になる銘柄や気に入っている銘柄の決算内容を調べていっています。
今回調べてみるのは、歯磨き粉メーカーの「コルゲート」です!!
なぜコルゲートがお気に入りかというと…
「私が知っている企業の中で一番“堀が深い”企業」だからです。
簡単に言うと競合他社(ライバル企業)からシェアを奪われにくい企業なんです。
※ 堀については過去ブログ(永続的競争優位性を持つ企業とは??)を参照してください。
以下のデータは全て年次報告書と四半期報告書から数字を拾って作成しています。
年次報告書と四半期報告書はこちら
売上高
営業利益・純利益
売上高、営業利益、純利益ともに去年より伸びている。
キャッシュフロー
なぜフリーキャッシュフロー(自由に使えるお金)が毎年潤沢に生み出されるかというと…
設備投資が少ないからです!
2019年の設備投資額: 335百万ドル
2020年の設備投資額: 410百万ドル
設備投資が少ない企業は本当に強いです!!
ここで1つ訂正があります!
今回の四半期報告書を読んでいると、以前のブログで書いたコルゲートの世界シェアが間違っていたことに気付いたので訂正します。
歯磨き粉の世界シェアが41%と書いていましたが、正しくは歯磨き粉の世界シェアは39.8%でした。
四半期報告書に書いてあったシェアは以下の通りです。
歯磨き粉の世界シェア:39.8%
歯磨き粉の米国でのシェア:34.9%
手動歯ブラシの世界シェア:31.1%
手動歯ブラシの米国でのシェア:41.0%
※ 過去ブログに書いたシェアも書き換えました。
このコルゲートの牙城を崩せる歯磨き粉メーカーが世界に存在するのか??って考えることこそが堀が深いかどうかを見定める方法だと思います。
ちなみに前回のコルゲートのブロブでも書きましたが、有り余るくらい潤沢にあるキャッシュフローを使って、企業買収を行っているので今後も少しずつシェアを拡大して、堀をもっと深くして且つ城壁まで高くしていく可能性が極めて高いです!
コルゲートのことは(56年連続増配企業!! コルゲートとは…)も読むとより凄さがわかります!
整理すると…
やっぱり永続的競争優位性を持っている堀が深い企業はどういう環境下・経済状況であっても着実と売上を伸ばしていっているのが今回の決算を調べてわかりました。
ちなみに2000年のITバブル崩壊、2008年のリーマンショックの時も売り上げを伸ばしました。
個別銘柄で本当に失敗したくないのであれば、GAFAと比べると株価の上昇スピードが遅いかもしれないですけど、コルゲートみたいな確実に今後20年30年後も今の地位を維持できる企業に投資していく方が賢明だと思いました。
※ GAFAとは、Google、Apple、Facebook、Amazonのこと。