中国恒大集団の続報

#380

こんにちは、チャーリーです!

2021年9月21日のブログで(中国版リーマンショックが起きるのか??)を書きましたが、その続報を書いていきたいと思います。

 

まず、前回の内容をザっと振り返ります。

中国の不動産開発2位の中国恒大集団が世界最大の債務を負っていて、社債の利払いができそうにないという内容でした。

・債務総額が約33兆4000億円

・取引先へ支払わないといけない買掛金が約16兆3500億円ある

・2021年年末までの社債の利払いだけで約616億4946万円も支払わなければいけない

・その社債の利払いができない可能性がある

※ 詳細については(中国版リーマンショックが起きるのか??)を参照してください。

 

 

2021年9月22日に新たなニュースが入ってきました。

それは中国恒大集団が2021年9月23日の利払いを行うと発表したというニュースです!

それを受けて、9月22日の上海総合指数、香港ハンセン株価指数ともに前日比プラスで取引を終えました。

ちなみにチャイナリスクの影響が大きいと見られていたソフトバンクGも利払いのニュースを受けて前日比+1.90%で引けました。

 

ただ、ここで勘違いしてはいけないことがあります!

前回ブログでも載せましたが、再度利払いのスケジュールを見てください。

中国恒大集団が9月22日に利払いを行うと発表したのは、9月23日の2億3200万元(約39億3936億円)だけです。

同じ日の8353万ドル(約91億8830万円)分の利払いについては何も言及していないんです!

 

しかも上記では中国恒大集団が利払いをすると発表したニュースが入ってきたと書きましたが、ブルームバーグだけは違うことを報じています。

ブルームバーグが報じた内容

「クリアリングハウス外での交渉を通じて解決された」と説明したが、支払いの具体的な時期や規模は示さなかったと報じています。

 

ここで書かれている“クリアリングハウス外“の意味が正直わかりませんが、一部のアナリストの間では中国恒大集団が利払いを遅らせることで社債保有者と合意したのではないかとの観測まで出ているらしいです。

報道機関によって伝え方が違うので何が真実なのかわかりませんが、どっちにしてもデフォルト(債務不履行)リスクが後退したとは言えず、まだまだ予断が許さない状況が続きます。

 

 

あと、新しくわかった話だと、日本の公的年金を運用している年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)も中国恒大集団に投資していることがわかりました。

投資額は96億7301万円です!(2021年3月末時点)

内訳

債券59億781万円

株式37億6520万円

 

2021年3月末時点でのGPIFの総運用資産額が186兆1624億円なので、投資比率は0.005%にしか過ぎず、万が一中国恒大集団が倒産したとしても影響は軽微で済みそうです。

 

 

整理すると…

中国恒大集団に関するニュースがいろいろ出ていますが、1つの情報だけを信じない方がいいと思いました。実際、ブルームバーグと他の報道内容が天と地くらいの違いがありました。

中国政府が中国恒大集団に対してどう対処するかも全く発表されていないのも気になります。

ちなみに私が投資している株式に関しては、中国恒大集団のことで世界の株式が下落していますが、いつも通り何もせず、ほったらかし作戦で臨みます!

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