中国版リーマンショックが起きるのか??
#378
こんにちは、チャーリーです!
Xデーは2021年9月23日。
この9月23日は中国の最大手クラスの不動産開発会社である中国恒大集団が発行している社債の利払い日なんです。
なんでこの日が世界的に注目されているかというと…
中国恒大集団の負債総額が1兆9665億元(約33兆4000億円)もあり、社債の利払い(利息の利払い)ができない可能性が出てきたからです。
→ 社債の利払いができないことをデフォルト(債務不履行)といいます。
中国恒大集団といえば、住宅・マンションを中心に大規模な都市開発を行ってきた企業です。
創業者の許家印(ズ・ジエイン)氏は2019年3月時点で362億ドル(約3兆9820億円)の資産を有し、世界22位、中国3位の富豪とされていました。
調子のいい時は良かったんですが、元々の経営手法が少ない資本で借金を膨らませる高レバレッジと自転車操業状態を前提としたやり方で事業を拡大してきたことが裏目に出てしまったんです。
ちなみに今から年末までの社債の利払いだけで見てもすごい金額です。
※ 社債は人民元建て、米ドル建てと発行しています。
年末までの利息の支払いだけで約616億円4946万円って…凄すぎて理解できないです…
上記した通り、中国恒大集団の負債総額は1兆9665億元(約33兆4000億円)です。
金額が巨額というのは言うまでもありませんが、リーマンショックみたいになりかねない事情がまだあるんです!
負債総額の内訳を見たらそれが理解できます。
負債総額の内訳
取引先へ支払わないといけない買掛金が9629億元(約16兆3500億円)もあるんです。
仮に中国恒大集団が破綻してしまうと、いろんな下請け会社がすでに請け負った工事の代金が回収できなくなって、連鎖破綻する可能性があります。
しかもまだ問題はあります。
それは、「契約債務」と言われる、販売後に引き渡しを終えていない住宅が2157億元(約3兆6625億円)分あるらしいんです。
→ これは中国だけではなく、日本でもよくある商習慣です。
万が一、中国恒大集団が破綻してしまうと、住宅の購入代金を支払ったにも関わらず契約者が住宅を受け取れない可能性があるんです。
中国恒大集団は破綻を避けるために、9月18日に対話アプリ「微信(ウィーチャット)」への投稿で、理財商品の償還に関して現物資産との交換に関心がある投資家に対して連絡してくるように案内しました。
※ 理財商品とは、高利回りの投資商品のこと。
ロイター社の情報によると、理財商品の返済代わりに割引されたアパート、オフィス、小売スペース、駐車場を選択できるらしいです。
整理すると…
中国恒大集団が第二のリーマンショックを起こす可能性について書きました。
一番は負債総額が巨額ということではなく、取引先へ支払わないといけない買掛金が約16兆3500億円もあることです。
中国恒大集団が破綻してしまうと、連鎖的に破綻を招いてしまうからです!
連鎖破綻したら銀行の貸付まで幅広く焦げ付いてしまうので世界経済に与える影響は甚大になります。
今後も中国恒大集団の動向から目が離せないです。