バフェットがシェブロンを買った理由

#206

こんにちは、チャーリーです!

前々回ブログ(バークシャーハサウェイの投資状況:2020年12月末時点)でバフェットの最新投資状況を説明してきましたが、今回は「なぜシェブロンに投資したのか?」を考えていきたいと思います。

2021年2月16日に公表された最新の投資状況を見ると、「ベライゾン」「シェブロン」に巨額投資をしていることがわかったんです。

ベライゾンをなぜ買ったのかは、(バフェットがベライゾンを買った理由)を参照してください。

 

前回の内容と繰り返しになりますが、バフェットは「バリュー投資家」ということを念頭に置いて考えていかないといけません。

バリュー投資とは、株価が企業価値と比較して割安に放置されているタイミングで買うこと。

 

さっそくシェブロンの過去5年間の業績を見ていきます。

売上高

純利益

※ 年次報告書を見ても営業利益の項目が見当たらなかったので、営業利益は省きました。

 

シェブロンは事業特性上、原油価格に業績が連動しやすいので、それも確認しておきます。

似たような値動きをしているので原油価格と株価が連動していることがわかると思います。

 

 

次に考えないといけないことは、下記のチャートを見ると原油価格が大きく下がったタイミングは過去にも何回もあったにも関わらず、なぜ今のタイミングで買ったのか??です。

 

過去のWTI価格の推移

 

ここからは完全に私の憶測で書いていきます。

ポイントはバイデン大統領が選挙で勝ったことだと思います!

 

まずトランプ大統領時代はどうだったのかを考えます。

トランプ大統領の考え方の大前提は「経済>環境」です!

理由はともあれ、環境を犠牲にしてでも経済拡大を優先していくという姿勢でした。

 

そのために以下のことを行いました。

・米国がエネルギー自給国になるために、原油や天然ガスの採掘に関する規制をどんどん緩和していった。

・原油や天然ガスを運ぶパイプラインの建設を促すために規制緩和をした。

 

上記のことから原油採掘業者がどんどん原油を掘って、原油の需給バランスが崩れて原油価格が下がっていきました。

単純に需要に対して供給過多になったということです。

 

 

一方、バイデン大統領の考え方の最優先は環境保護です!

環境保護のために何を行ったかというと…

・2021年1月20日に大統領に正式に就任した数時間後に、カナダの油田と米メキシコ湾岸の製油所を結ぶパイプラインの建設認可を取り消した。

・国有地における石油・ガス鉱区でのリース権と掘削許可を停止した。 

 

このようにトランプ大統領とは真逆に石油関連についての規制をどんどん強化していっています。

この結果、原油(石油)の供給量が減ることによって、今後は供給過多が解消されると考えるのが自然だと思います。

なので2020年11月3日の大統領選挙付近からこのことを見越して原油価格が上がってきているんだと思います。

 

この流れを考えると、シェール革命以降バイデン大統領が就任するまでのシェブロン株は投資家から投資対象として敬遠されており、割安に放置されていました。

ハッキリ言って不人気銘柄でした。

 

そこに目をつけて投資したのが今回のバフェットだったと思います。

 

 

整理すると…

ベライゾンにしてもシェブロンにしても不人気銘柄を買うっていうのが誰にも真似できない投資行動だと思います。

本来の企業価値がわかっていないとこういう投資ができないので、バフェットは本当にすごい投資家だと改めて思いました。

ちなみにフィデリティのマゼランファンドで超有名な投資家のピーター・リンチも誰も見向きもしていない不人気銘柄に投資すれば投資リターンが最大化できると言っています。

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